【書評のようなもの】早川タダノリ編著『まぼろしの「日本的家族」』

 「誰だろう、親学とセットで写真がよく出てくるこのひげ面の人は?」(堀内 p125)。あっ…(察し)。「いったい高橋が何人いるのかと思うほど、全国を飛び回っていた」(同上 pp.126-127)という高橋史朗は300人いる。
 親学推進統一協会・エバ国家日本会議高橋史朗が述べる「『家族(親子)の絆』という美しい看板を掲げながら、各家族の『自助努力』を基本とする『日本型福祉社会』論は、福祉予算を可能なかぎり削減するためのネオリベ的福祉政策のイデオロギー」(早川 pp.42-43)である。
 世界日報…ではなく「『産経新聞』は2005年9月26日付朝刊に掲載した『「反進化論」米で台頭 渡辺久義・京大名誉教授に聞く』という記事で、インテリジェント・デザイン論」「を好意的に取り上げている」…「渡辺が代表を務める創造デザイン学会の連絡先は世田谷にある世界平和教授アカデミー内に設定されているが、これは旧統一協会のフロント団体としてよく知られている」(能川 p.71)…。
 スゥ…高橋史朗です。「この1年間、一度も講演も執筆もしていないアジア平和女性連合やたった一度講演(執筆はしていない)したにすぎない東西南北統一運動国民連合の『御用学者』であるはずがない。同連合の役員や『平和教授アカデミー』の会員になっているのであれば、『御用学者』との批判も甘んじて受けねばならないであろうが、筆者はいずれの誘いも断り、明確に一線を画している」(高橋 p.163)。

 

引用文献
堀内京子(2018)「税制と教育をつなぐもの」早川タダノリ編著『まぼろしの「日本的家族」』青弓社
早川タダノリ(2018)「『日本的家族』のまぼろし」早川タダノリ編著『まぼろしの「日本的家族」』青弓社
能川元一(2018)「右派の『二十四条』『家族』言説を読む」早川タダノリ編著『まぼろしの「日本的家族」』青弓社
高橋史朗(1994)『間違いだらけの急進的性教育 エイズ・性をどう教えるか』黎明書房