【書評のようなもの】櫻井義秀『宗教と政治の戦後史 統一教会・日本会議・創価学会の研究』

 Excel方眼紙…ではなく「親学の提唱者である高橋史朗は、生長の家学生会全国総連合(生学連)に所属していた保守の論客であり」(p.103)、江戸しぐさについて「著書で言及する」(p.106)というデムパ系である。非常にしつこい中において「高橋史朗が」「塚本幼稚園で親学の講演を行っており」(p.107)、「親学の周辺を見渡すと濃淡はあれ、日本会議や復古的な道徳教育で主導的な役割を果たす高橋史朗のような人物やその周辺において共鳴し合う復古的発想の持ち主たちが浮上して」(p.108)、高橋史朗が空中浮揚する。修行するぞ!修行するぞ!修行するぞ!
 「日本の保守系の雑誌や論客も、統一教会問題については、怒るでも不明を恥じるでもないのです。では、なぜ、これらの人々は『保守』のアイコンを用いるのでしょうか。それは、『保守』のポーズが人を惹きつけるからです」(pp.131-132)…。高橋史朗も"伝統っぽい何か"を守るポーズで人を惹きつける。しかし「国際勝共連合日本会議が掲げる理念や政策は同時代史や現代日本社会の現実に対応しているとはいえません」(pp.173-174)。高橋史朗はガチで危機感持ったほうがいいと思う。

 

引用文献
櫻井義秀(2024)『宗教と政治の戦後史 統一教会日本会議創価学会の研究』朝日新聞出版