【トンデモ】高橋史朗「西尾幹二の一升瓶しぐさ」(『正論』2025年1月号)

 偉大なる指導者・高橋史朗尊師は新しい黒歴史…ではなく「新しい歴史教科書をつくる会」の設立に向けて話し合っていた頃、妨害活動が激しく「西尾氏も変装して散歩された時期があるが、逆に目立ちすぎるので逆効果だと進言した」(p.172)。逆効果しぐさ。
 西尾幹二の『国民の歴史』で厨二病の「多くの若者から『目から鱗の感激の連続でした』という読者カードが寄せられた」(p.173)。あーあ、目覚めちゃった。
 メッコール…ではなく「日本酒が好きな西尾氏は」…「飲み会後に残った日本酒の一升瓶を私に持たせて電車に乗る、のが常であった。お酒が好きでない私が電車の中で一升瓶を抱えているのは恥ずかしかった」(同上)。メッコールはお酒じゃないから恥ずかしくないもん!
 高橋史朗尊師は「WGIPの全体像の解明を西尾先生から要請されていた」(p.175)。その後、西尾幹二高橋史朗尊師のトンデモ本の『日本が二度と立ち上がれないようにアメリカが占領期に行ったこと』と『「日本を解体する」戦争プロパガンダの現在 WGIPの源流を探る』を「両書も高く評価」(同上)しちゃった。そっ閉じ。

 

引用文献
高橋史朗(2024)「西尾幹二の一升瓶 教科書問題で共闘して」『正論』2025年1月号 産経新聞

【トンデモ】高橋史朗「日本人よ 絆と道義を取り戻せ」(『致知』2022年3月号)

 偉大なる指導者・高橋史朗尊師はモラロジーの「廣池の研究に携わった際に繙いた文献の中に、渋沢栄一の名があることに気づい」(p.40)てしまった。非常にしつこい中において「モラロジーでは、義務をまず先行することの大切さを説いていますが、渋沢がこれに共鳴して広く世間に知らしめようとし」(同上)ちゃったのだという。とんでもねぇ話だなぁこれ!?
 「子供の問題の根本は親にある」「大人が心のコップを上に向け、大人が変われば子供も変わる」…「平安時代には44回も元号が変えられています。これは天災地変などに際し、元号を変えて凶事を断ち切ること、つまり、人々の心のコップを上に向けて社会の気運を好転させるために行われたといえるでしょう」…「以前対談をした日本ギャルママ協会」(p.41)…。そのうち元号が「史朗」になりそう。
 「日本人が失った道徳心や、人と人との絆を取り戻すためにも、私たちは渋沢栄一尊い精神をしっかりと継承していかなければなりません。そのことを通じて日本が再び道義国家として立ち上がるためにも、私も自分の立場で微力を尽くしていく考えです」(同上)…。エバ国家ニッポソをトリモロス!

 

引用文献
高橋史朗(2022)『致知』 2022年3月号 致知出版社

【書評のようなもの】櫻井義秀『宗教と政治の戦後史 統一教会・日本会議・創価学会の研究』

 Excel方眼紙…ではなく「親学の提唱者である高橋史朗は、生長の家学生会全国総連合(生学連)に所属していた保守の論客であり」(p.103)、江戸しぐさについて「著書で言及する」(p.106)というデムパ系である。非常にしつこい中において「高橋史朗が」「塚本幼稚園で親学の講演を行っており」(p.107)、「親学の周辺を見渡すと濃淡はあれ、日本会議や復古的な道徳教育で主導的な役割を果たす高橋史朗のような人物やその周辺において共鳴し合う復古的発想の持ち主たちが浮上して」(p.108)、高橋史朗が空中浮揚する。修行するぞ!修行するぞ!修行するぞ!
 「日本の保守系の雑誌や論客も、統一教会問題については、怒るでも不明を恥じるでもないのです。では、なぜ、これらの人々は『保守』のアイコンを用いるのでしょうか。それは、『保守』のポーズが人を惹きつけるからです」(pp.131-132)…。高橋史朗も"伝統っぽい何か"を守るポーズで人を惹きつける。しかし「国際勝共連合日本会議が掲げる理念や政策は同時代史や現代日本社会の現実に対応しているとはいえません」(pp.173-174)。高橋史朗はガチで危機感持ったほうがいいと思う。

 

引用文献
櫻井義秀(2024)『宗教と政治の戦後史 統一教会日本会議創価学会の研究』朝日新聞出版

【トンデモ】八木秀次「夫婦別姓論は極端な個人主義と社会主義思想」(『正論』2024年8月号)

 極端な神主義と頭翼思想のカタツムリ八木秀次は「夫婦別姓論は、極端な個人主義ロシア革命以来の社会主義思想を基盤に、家族共同体を個人に分解し、戸籍制度を解体する目論見に源泉があったと言えるだろう」(p.261)と述べている。分解ではなく統一が求められているのだ。ところで文鮮明韓鶴子は…そっ閉じ。

 

引用文献
八木秀次(2024)「経団連『選択的夫婦別姓導入提言』の欺瞞」『正論』2024年8月号 産経新聞

【書評のようなもの】樋田毅『旧統一教会 大江益夫・元広報部長懺悔録』

 樋田毅氏は次のように述べている。「1988~89年ごろのことだが、私は朝日新聞の同僚記者と2人で大阪府吹田市にあったハッピーワールド社を取材で訪れたことがある。その時、『朝日新聞が来た』という声とともに、数十人の信者たちに取り囲まれ、『帰れ!帰れ!』という罵声を浴び続けた。全員が引きつったような表情で、私たちをにらみつけていた。洗脳された人間の集団に対する恐怖を味わったことを告白しておく」(p.77)…。
 大江益夫氏は壺について「普通のやり方では売れません。で、とんでもない販売方法が考案された。高く売るために、壺に霊力があるということにする。それを相手に信じ込ませるために」「家族の不幸を聞き出し、先祖の祟りを鎮めるためには、この壺が必要です、と言って売るわけです」(pp.79-80)と述べている。とんでもねぇ話だなぁこれ!?
 また大江氏は「自民党は今、自分たちが生き延びるために」「"教団とは無関係"と世間にアピールしています。あれだけ、教団の世話になっておきながら、ひどいものです。選挙などで組織をあげて協力してきたのに、まるで手のひら返しです」「こんな連中、こんな政党をなんで応援しなきゃならんのか」(p.150)と語っている…。こんな人たちに負けるわけにはいかない!

 

引用文献
樋田毅(2024)『旧統一教会 大江益夫・元広報部長懺悔録』光文社

【トンデモ】ついにシロウの髭がなくなる

 シロウはメッコールを飲みながら次のようなデムパを放っている。「LGBT理解増進法が施行されたのち、注意すべき動きが出てきた。それは世界各地で展開され、批判を浴びている『包括的性教育』について、日本の民間教育団体が盛んに学校教育に導入しようという動きを強めていることである」(pp.13-14)…。
 「『包括的性教育』は、LGBTなど性的少数者に対する人権擁護の名のもとに、世界各地で導入されてしまっている。そして世界各国でさまざまな問題を引き起こしており、ドイツの社会学者、ガブリエル・クビー氏は著書『グローバル性革命――自由という名における自由の破壊』で『包括的性教育』について、これを推し進める動きを、新しいマルクス主義に基づくグローバル性革命と呼んで、批判している。クビー氏は包括的性教育の本質的狙いについて、性規範の解体にあると述べており、社会構造の解体や社会的な混乱を引き起こすことを狙った革命にほかならないというのだ」(p.14)…。
 遥か神話の時代、女性スペースを護る戦士たちがいた。彼らこそ、この世に性自認主義がはびこる時、必ずや現れるという希望の戦士・聖闘士。シロウは、ターフ聖闘士の「森田成也氏の論考は傾聴に値する核心を衝いたものであると思われる」(https://note.com/takahashi_shiro1/n/n8b143a2e2b62 検索日:2024年7月21日)としている。そっ閉じ。

 

引用文献
高橋史朗(2023)「LGBT理解増進法を考える」『日本』2023年9月号 日本学協会

【トンデモ】八木秀次「LGBT理解増進法の"毒"が回り始めた」(『正論』2024年7月号)

 Y染色体を守る会の八木ムジョッコン秀次は次のように述べている。「今年2月、東京大学は『東京大学における性的指向性自認の多様性に関する学生のための行動ガイドライン』を発表した。そこには望ましくない具体的な事例が示されている」(p.258)…「もはや男女の恋愛も一般的ではなく、それを前提とした会話もご法度とされている。理解増進法の"毒"が回ったものだ」(p.259)。合同結婚式、この道しかない。
 「すべての性的指向を平等に扱うとする理解増進法の精神は同性婚の法制化に行き着く。立憲民主党は昨年3月、同性婚を法制化し、同性カップルが養子を持てるようにする婚姻平等法案を衆議院に提出し、共産党参議院に提出している」…「立法化されれば、『父母』の語も禁止されかねない。実際にスイスの公式書類ではすでに『親1』『親2』との言葉が使用されている」(同上)。親1は文鮮明、親2は韓鶴子ですね、わかります。

 

引用文献
八木秀次(2024)「LGBT理解増進法の"毒"が回り始めた」『正論』2024年7月号 産経新聞