【トンデモ】八木秀次「『旧統一教会』のレッテル貼り 注意が必要」(『正論』2022年12月号)

 八木秀次は「なんでもかんでも『旧統一教会』のレッテルを貼るデマには注意が必要だ」(p.287)と述べている。高橋史朗は「麗澤大学八木秀次教授は、『正論』12月号で、『何でもかんでも旧統一教会のレッテルを貼るデマには注意が必要だ』と指摘しているが、その通りであろう。『こども庁』が『こども家庭庁』に名称変更されたのは旧統一教会の影響だというのもデマに過ぎない。影響関係の厳密な検証なしに不当なレッテル貼りをすることは厳に慎むべきである」(https://www.moralogy.jp/salon221107-01/ 検索日:2022年11月16日)としている。どう見ても統一協会と関係があります。本当にありがとうございました。

 

引用文献
八木秀次(2022)「『旧統一教会』のレッテル貼り 注意が必要」『正論』2022年12月号 産経新聞

【トンデモ】「教育現場に浸入する『オカルト』『疑似科学』」(『世界』2022年12月号)

 宗教社会学者の塚田穂高氏は、「宗教」教育の懸念点を指摘している。その一つに「教育現場に浸入する『オカルト』『疑似科学』的内容という問題がある例えば、文科省が2014年から道徳の副教材として全ての子どもに配布した『私たちの道徳』(小学校5・6年)には、江戸しぐさという歴史学的根拠がない『偽史』マナーが載っている。水からの伝言という、水に『ありがとう』などのポジティブな言葉を書いた紙を貼ったり、クラシック音楽を聴かせて凍らせると美しい結晶となるといった言説が、特に道徳の授業などで取り入れられた動きもあった。『EM菌』という、特定の宗教団体等で『万能』と謳われるも、科学的検証は不透明な雑菌が『水質が浄化される』などと環境教育に活用されている例も相次いでいる。また、隣接領域では、発達障害は親の養育の失敗で発生するもので、『伝統的子育て』により予防できるなどと説く『親学』も一定の広がりを見せている」(p.73)。
 一方、宗教右派系御用学者の高橋偽史朗師は、親学推進議員連盟の解散について「その事情については今は明らかにできないが、いずれ『親学つぶしの元凶』の正体を明らかにしたい」(https://www.moralogy.jp/salon220927-01/ 検索日:2022年11月10日)と述べている。300人委員会の陰謀ですね、わかります。

 

引用文献
塚田穂高(2022)「令和日本の『政教問題』」『世界』2022年12月号 岩波書店

 

【書評のようなもの】日隈威徳『統一協会=勝共連合とは何か』

 本書は日隈威徳氏の『勝共連合』の再刊である。柿田睦夫氏は解説で「日隈さんが発する批判には、たくみな皮肉とユーモアが隠されていることがある」(pp.7-8)と述べている。日隈氏は、"真の保守"である名越二荒之助のことを「名越某」と書いていたが、それはナゴシズム(歴史修正主義)に対し皮肉をこめて批判したものであったと伝えられよ。
 さて、「統一協会は、韓国で設立された当初は、ごく小さな新興宗教団体だったのが、1960年代はじめ、KCIA(韓国中央情報部)に指導され、国際的な反共謀略集団に"成長転化"したものであり、それの政治団体国際勝共連合である」(p.39)。
 統一協会にとって「『キリスト教』とか『神』とかいうものは、人をあざむくための看板であ」(p.43)る。「宗教(キリスト教)で青年男女をさそいこみ、インチキ募金や詐欺的物売りで金集めに働かせ、"血分け"の教義にもとづく集団結婚でしばりつけ、反共謀略活動に駆りたてる集団、それが国際勝共連合=統一協会なのである」(同上)。とんでもねぇ話だなぁこれぇ!?
 「日本の勝共連合の結成に大きな役割を果たしたのは、笹川良一ら右翼の巨頭であり、岸信介元首相であった。かれらは、航空機疑獄でも明らかになったように、戦後日本のもっとも暗い部分――韓国とむすび、その権利を吸いながら、アメリカに日本を従属させていく政治家、右翼――である」(p.50)。勝共連合は「その保護、援助のもとに勢力を伸ばし」…「韓国の軍事独裁政権の暗黒政治と同じようなファッショ支配体制を日本に持ちこもうとする、反共謀略部隊なのである」(同上)。いわばまさに美しい国エバ国家日本をトリモロそうとしているのであります。
 「米レーガン政権の核軍拡と侵略、中曽根政権のそれへの追随政策、さらに1984年9月の韓国大統領全斗煥の来日による、米日韓の軍事同盟体制の強化促進のもとで、かれらの、日本の反動化をいっそう進める先兵としての役割が、いよいよ明らかになってきた」(pp.51-52)。「ここ数年来、教科書攻撃にみられた『世界平和教授アカデミー』の勝共派"学者"の策動、神社本庁などの反動勢力とともにすすめている『日本の平和と安全を守る国民運動』、『スパイ防止法』制定の地方議会決議の運動など"勝共草の根運動"ともいうべきかれらのあらたな手口の策動も、決して軽視できない」(p.52)。
 「アダムとイブの話は『性の紊乱に対する神の暗示だった……私たちはそれを正していかなくてはならない』とも久保木はいう。だが、『性の紊乱』をいうならば、1955年の『梨花女子大事件』などで姦淫を利用した布教をおこなって逮捕されたのは、文鮮明自身ではなかったのか」(p.83)。久保木は「『聖書』から『勝共』を導き出す理屈は、『難しく、長くなるので割愛します』などと逃げてしまう」(p.132)…。
 「国際勝共連合=統一協会というのは、一言でいって宗教(キリスト教)の衣をかぶった反共謀略団体」(p.222)であり「反民主主義の集団」(p.225)である。"勝共"という「言葉をつくりだしたのは朴軍事独裁政権で、軍事クーデターの4ヵ月後の1961年9月の『再建国民運動法』のなかではじめて登場した」…「勝共』のスローガンのもとで、韓国では、全斗煥軍事独裁政権の光州大虐殺のようなファッショ政治が行われ、徹底的に民主主義が破壊されている」(同上)。こんなの!許されるわけねぇに!決まってんだろ!

 

引用文献
日隈威徳(2022)『統一協会勝共連合とは何か』新日本出版社

【トンデモ】八木秀次の少子化論(『正論』2022年11月号)

 統一協会とは"関係ないですよ"という設定にしている八木秀次は「少子化の原因ははっきりしている」「子供を産む前提の結婚が減っているのだ」(p.296)と述べ「背景には、共同体を解体し、そこから『個人』として解放されることを良き価値としてきた近代社会の理念が家族形成の領域にも及んでしまったことがある。過去からの命が繋がって現在の我々があり、その命を後世にも伝えていこうとの無意識の意欲が低下している。価値観の転換も必要だ」(p.297)…。合同結婚式ですね、わかります。
 一方、かつて統一協会とは"一線を画し(隠し)ている"設定にしていた高橋史朗モラロジー道徳教育財団の『道徳サロン』で「統一教会批判に便乗し政争に利用するマスコミ報道や政治家の発言を事実に基づいて客観的に検証する必要がある」(https://www.moralogy.jp/salon221013-02/ 検索日:2022年10月14日)としている。神側の高橋史朗は、サタン側の「マスコミ報道や政治家の発言」の検証を求めているのである。ウギップ!

 

引用文献
八木秀次(2022)「少子化進行で日本は15年後には『死ぬ』」『正論』2022年11月号 産経新聞

【書評のようなもの】鈴木エイト『自民党の統一教会汚染 追跡3000日』

 「2013年の参院選で顕在化した安倍政権と統一教会の癒着構造。その関係は翌14年の衆院選を経て15年夏、一つの結実を迎える。統一教会が1997年以降18年間、働きかけてきた教団名の変更を所轄官庁である文化庁が認証したのだ。この不可解な認証の背後には、やはり安倍首相側近閣僚との密接なパイプが見え隠れする」(p.29)。
 「文化庁は悪名が高かった『統一教会』からの名称変更を、頑として認めてこなかった」(p.30)。「文部科学省下村博文大臣が、文化庁統一教会の名称変更を強引に認めさせたと永田町で噂になっているという」(p.31)。
 2021年、鈴木エイト氏は前川喜平元文科次官にこの件を尋ねる機会があった。「下村の関与の有無について問うたところ『あり得る』と答えた前川。その理由を『統一教会は第2次安倍政権と近しい』と指摘した」(p.33)。
 鈴木エイト氏は「内部情報によると教団内では下村と繋がった木下義昭・世界日報社長ルートと、萩生田光一と繋がった太田洪量・国際勝共連合会長ルートとのせめぎ合いがあったという。結果としては下村―木下ルートが奏功したことになるが、いずれにしろ、統一教会が政治家への働きかけによって名称変更に漕ぎ着けた可能性は極めて高い」(同上)と指摘している。
 えー、非常にしつこい鈴木エイト氏は、ユナイトメンバーに配信されたメールの中において「『エイトが出没』とは、まるで熊のような扱い」(p.60)をされていたのであります。
 「ユナイトの活動自体が、教祖・文鮮明の『みことば/神のみ旨』の実践と位置づけられている」…「言い換えるとユナイトの一連の活動は、2世信者教育プログラムや信仰生活プログラムという宗教活動の一環、つまり教団の世界宣教・統一運動の一つとして行われていた」(同上)…。
 熊本ピュアフォーラムについて「『出目金』氏ツイッター」(p.144)。とんでもねぇ金魚だなぁこれぇ!?
 統一教会日本会議の「人的交流として近年、最もその動きが目立つのが『親学』の提唱者である高橋史朗だ。日本会議のキーマンとしても名が挙がる高橋は2018年3月、山梨県統一教会系政治組織『アジアと日本の平和と安全を守る山梨県フォーラム』などが共催した講演会のメインスピーカーとして登壇、19年3月には、『Viewpoint』に『家庭教育支援法の制定急げ』と題した記事を寄稿している」(pp.145-146)。杉田水脈は「2016年にニューヨークの統一教会施設において日本会議高橋史朗らとともに講演していた」(p.149)…。
 一方、マザームーンは「広島へ原爆が投下されたことを引き合いにして日本に悔い改めるよう諭すとともに、日本の教団幹部に対し国家復帰のために日本の『最高指導者』『最高責任者』つまり安倍晋三首相をひっくり返して打ち負かし、屈服させて教育をしなければならないと指示」(p.152)。できない理由を考えるのではなく!

 

引用文献
鈴木エイト(2022)『自民党統一教会汚染 追跡3000日』小学館

【書評のようなもの】榊利夫『統一協会はどうなるか! 謀略的・反社会的な反共組織のゆくえ』

 "一線を画している"という設定の「統一協会系の高橋史朗・明星大教授は、92年の『現代のエスプリ』304号で、まるで『国連・子どもの権利条約』の『批准運動』が反日教育の道であるかのように描きだしている。高橋説と統一協会は、性教育を『性解放教育』だと単純化し」(p.54)て攻撃している。「『性教育』イコール『性解放教育』イコール『共産革命の思想』だとは、とんでもない"哲学化"であり、難くせである」(同上)。とんでもねぇ話だなぁこれぇ!?
 「文鮮明の日本統一協会への指示は、日本を"神の国"に変えることであり、そのために当時、統一協会=国際勝共連合の初代会長をしていた久保木修己(修身)を"総理大臣"にするというものであった。この荒唐無稽な目的のために、統一協会は68年、ソウルについで日本でも『国際勝共連合』を発足させ、自民党・保守勢力と結びついて、各級選挙での自民党など反共勢力の当選や『スパイ防止法制定国民運動』などの謀略活動をおこなってきた」(p.171)…。あべぴょんは久保木ぴょんに代わって総理大臣になったのであり、いわばまさに日本は"神(髪)の国"であります。できない理由を考えるのではなく!

 

引用文献
榊利夫(1994)『統一協会はどうなるか! 謀略的・反社会的な反共組織のゆくえ』新日本出版社

【書評のようなもの】榊利夫『文鮮明主義の批判』

 勝共連合=統一協会は"名越化"している。「80年代後半からの文鮮明のより"聖化"をリードしたのも『思想新聞』であるが、最近は『頭翼思想』なるものを美化しようとして、日本帝国主義美化論をくりひろげてきた」(p.116)。「ロックやトインビーなどヨーロッパの有名学者の諸説を引きながら、自己流の解釈で、結局は、文鮮明の提唱した『頭翼思想』『神主義』に流しこんでいくというものであった」(pp.116-117)…。
 また、勝共連合=統一協会は「自分の韓国中心主義をカムフラージュして『日の丸』『君が代』を大いにかかげ、独自の『理論』づけまでしている」「自民党政府でさえ、"慣習法"によるといわざるをえないものを『国旗』だと断定している」(p.121)。「『日の丸』の意味づけとして、勝共連合は、『中央の赤丸は太陽を表し、赤色は人の真心を示し、誠心誠意、進取向上と勇気の気象を意味している』とのべている。『赤色』が『人の真心』を示すとのべながら、現実には、勝共連合が『赤色』をダカツのように嫌っているのは皮肉である」(pp.121-122)。
 「『君が代』についても、国歌でもないものを『国歌「君が代」』として」…「『君が代……』の君主主義をはぐらかし、国民と君主をごっちゃにして、あたかも『君主も国民も』永く栄えるように願ったものであるかのように美化したペテン的解釈である」(p.122)。消える飛行機雲~♪僕たちは見送った~♪
 「文鮮明が魚釣りマニアであることは知る人ぞ知るである。『キリスト教の崩壊期』に入っているアメリカを魚にたとえて"釣る"といった文鮮明が、そのおごりの思惑とは別に、『新しい宗教ブーム』がおこるどころか、かれ自身が弟子とともに監獄に"釣ら"れてしまったのである」(p.152)。あっ…(察し)。
 「本書の執筆過程で、かなりの知人、友人から問われて、『いま、統一協会の問題をやっている』と答えると、対照的な反応がもどってきた。一つは『統一協会? どんな教会ですか?』というもので、もう一つは『まだ統一協会はあるのか!』というものだった」(p.278)…。そっ閉じ。

 

引用文献
榊利夫(1993)『文鮮明主義の批判 統一協会の過去・現在・矛盾』白石書店