【トンデモ】ついにシロウの髭がなくなる

 シロウはメッコールを飲みながら次のようなデムパを放っている。「LGBT理解増進法が施行されたのち、注意すべき動きが出てきた。それは世界各地で展開され、批判を浴びている『包括的性教育』について、日本の民間教育団体が盛んに学校教育に導入しようという動きを強めていることである」(pp.13-14)…。
 「『包括的性教育』は、LGBTなど性的少数者に対する人権擁護の名のもとに、世界各地で導入されてしまっている。そして世界各国でさまざまな問題を引き起こしており、ドイツの社会学者、ガブリエル・クビー氏は著書『グローバル性革命――自由という名における自由の破壊』で『包括的性教育』について、これを推し進める動きを、新しいマルクス主義に基づくグローバル性革命と呼んで、批判している。クビー氏は包括的性教育の本質的狙いについて、性規範の解体にあると述べており、社会構造の解体や社会的な混乱を引き起こすことを狙った革命にほかならないというのだ」(p.14)…。
 遥か神話の時代、女性スペースを護る戦士たちがいた。彼らこそ、この世に性自認主義がはびこる時、必ずや現れるという希望の戦士・聖闘士。シロウは、ターフ聖闘士の「森田成也氏の論考は傾聴に値する核心を衝いたものであると思われる」(https://note.com/takahashi_shiro1/n/n8b143a2e2b62 検索日:2024年7月21日)としている。そっ閉じ。

 

引用文献
高橋史朗(2023)「LGBT理解増進法を考える」『日本』2023年9月号 日本学協会

【トンデモ】八木秀次「LGBT理解増進法の"毒"が回り始めた」(『正論』2024年7月号)

 Y染色体を守る会の八木ムジョッコン秀次は次のように述べている。「今年2月、東京大学は『東京大学における性的指向性自認の多様性に関する学生のための行動ガイドライン』を発表した。そこには望ましくない具体的な事例が示されている」(p.258)…「もはや男女の恋愛も一般的ではなく、それを前提とした会話もご法度とされている。理解増進法の"毒"が回ったものだ」(p.259)。合同結婚式、この道しかない。
 「すべての性的指向を平等に扱うとする理解増進法の精神は同性婚の法制化に行き着く。立憲民主党は昨年3月、同性婚を法制化し、同性カップルが養子を持てるようにする婚姻平等法案を衆議院に提出し、共産党参議院に提出している」…「立法化されれば、『父母』の語も禁止されかねない。実際にスイスの公式書類ではすでに『親1』『親2』との言葉が使用されている」(同上)。親1は文鮮明、親2は韓鶴子ですね、わかります。

 

引用文献
八木秀次(2024)「LGBT理解増進法の"毒"が回り始めた」『正論』2024年7月号 産経新聞

【トンデモ】屋山太郎「『正論』に期待することは『国民の覚醒』」(『正論』2024年6月号)

 もとは『正論』2018年11月号掲載のデムパ。おもしろいので再掲されちゃった。屋山太郎(やや魔太郎)は「月刊誌『正論』が45年前に創刊される直前、サンケイ新聞社長の鹿内信隆さんに、時事通信社の先輩だった田久保忠衛さんとともに呼び出され、『日本の言論空間は左翼に牛耳られている。『正論』に協力してくれ』と、直々に頼まれたことを今も鮮明に覚えている」(p.162)。
 貴様は~~~!!だから2ちゃんねるで馬鹿にされるというのだ~~~!!この~~~!「これからの『正論』に期待することは、『国民の覚醒』と、真の保守思想の舵取り役である」(p.164)。覚醒!出た!覚醒出た!得意技!覚醒出た!覚醒!これ!覚醒出たよ~~!
 「先の大戦後に戦勝国や左派から『日本は欧米に比べて遅れている。民主主義を学べ』と"洗脳"された結果、日本人は誇りや自信をすっかり失ってしまった」…「『保守』とは本来、懐が深い思想であり、右翼や民族主義とは別物であることを知っている産経新聞と『正論』は、その視座を今後も守り続けてほしい」(p.165)。頭翼思想ですね、わかります。

 

引用文献
屋山太郎(2024)「真の保守思想の舵取り役たれ」『正論』2024年6月号 産経新聞

【トンデモ】高橋史朗「日本発のSDGs・ウェルビーイング教育についての一考察(3)」

 アジアに偉大なる指導者現る。その名は高橋史朗…!
 高橋尊師は「日本中の子供たちが全国各地で活動している『師匠』たちと出会い、学ぶことによって、地域の大人と子供の絆、結びつきを深め、高める『21世紀型武者修行』の仕組みづくりが必要である」(p.176)としている。修行経験がない男、師匠と出会ってない男。俺、ガチで危機感持ったほうがいいと思う。ガチで危機感持ったほうがいい。それこそがお前がどうあがいてもウヨれない理由だと思う。
 そして高橋尊師は次のように述べている。「『和』は文学においても重視され、日本の伝統文化の核である『和歌』は、文字通り『和する歌』であった。誰かに歌いかけられたら、それに『和する(応える)』ことが求められた」…「私が提唱して全国に広がった『親守詩』も、子供が作った上の句に『和する』下の句を親が作るという、『和歌の伝統の創造的再発見』による現代的試みに他ならない」…「昔の日本人の生き方を学び直し、『和』の精神に立ち返ることによって、日本型ウェルビーイングを取り戻す必要があるのではないか」(p.178)。「和民」の精神をトリモロス!
 「アメリカの真似ではない『和算』がモノマネAIを陳腐化させ、AIから日本が世界を数学のチカラで救うことになるという」…「フィリップ・コトラー氏の『1億人世界のマーケッターシンポジウム』でも、マルクスの誤りを和算によって完全に論破した『Mitsuyoshiの式』が紹介された」(p.180)とか「宇宙万物の理論『Theory of Everything』」(p.188)とか「『ウェルビーイングの数式が完成した』として送ってこられた『人類史と四則和算』と題する約300頁に及ぶパワポ資料」(p.189)とかは見なかったことにしよう。そっ閉じ。

 

引用文献
高橋史朗(2024)「日本発のSDGsウェルビーイング教育についての一考察(3) 日本型ウェルビーイングと道徳を中心に」『歴史認識問題研究』第14号 歴史認識問題研究会

【トンデモ】国情院よしこ「議論を交わすのも、広い意味で『戦う』」(『Hanada』2024年4月号)

 美しいエバ国家ニッポソをトリモロそうとする国情院よしこは「1月19日、私が投稿したX(旧ツイッター)のポストが話題になりました」…「学生がどう変わったかを述べただけで、『若者よ、国のために戦え』などと言っていません」(p.36)と主張している。学生が原理研に入ってどう変わったか述べたかったのだろう。
 そして国情院よしこはメッコールを飲みながら次のように述べている。「『戦う』と一言で言っても、さまざまな戦い方があります。われわれ言論人が、言論の場で議論を交わすのも、広い意味で『戦う』に入るでしょう」(p.38)。これが国情院の"戦い"の実例です。
 「GHQ占領政策が見事に成功し、日教組の影響も加わり、一国平和主義的な日本人が増えてしまった」(p.43)…。そっ閉じ。

 

引用文献
櫻井よしこ織田邦男(2024)「祖国のために戦いますか」『Hanada』2024年4月号 飛鳥新社

【トンデモ】幕屋しぐさ

 キリストの幕屋は「敗戦50年目を境として歴史認識に目覚め、日本精神の回復と日本の救いのために祈りと取り組みが始まる」(p.1)としている。1995年11月19日、「渡部昇一氏の講演会『東京裁判史観』」…「戦後50年間日本を覆っている暗黒史観、自虐史観の教育。この元凶こそ東京裁判だと語る」(p.73)…。これが"敗戦国の末路"の実例です。
 1996年12月22日、「藤岡信勝東大教授(自由主義史観研究会)による『近現代史教育の改革』についての講演会」(p.82)、1997年2月には「新しい歴史教科書をつくる会』に幕屋有志の入会が始まる」(p.84)…。1997年8月24日、「『新しい歴史教科書をつくる会』の西尾幹二会長の講演会」…「この会に賛同する幕屋人2500余名が入会する」(p.88)。1997年10月より某氏が「新しい歴史教科書をつくる会』の組織委員として事務局に勤める」(p.90)。1998年6月7日、「『新しい歴史教科書をつくる会』シンポジウム」…「幕屋から800名が参加」(p.95)。1998年11月1日、「『西尾幹二の4時間独り語り』に参加」…「『国民の歴史』パイロット版の構想に感動する」(p.98)…。そっ閉じ。

 

引用文献
年譜刊行委員会編(1998)『原始福音エクレシア年譜Ⅱ』キリスト聖書塾

【トンデモ】文化共産主義

 アジアに偉大なる指導者現る。その名は高橋史朗…!
 「性的マイノリティの権利を擁護し、性的マイノリティについての正しい知識を教育の場で学べるようにしようとする運動について、それは①『文化共産主義(新しいマルクス主義)』の策謀であり、②そのねらいは性秩序や家族制度を破壊することだ、という主張がネット上や保守系雑誌などでなされることがあ」(pp.75-76)るという。とんでもねぇ話だなぁこれぇ!?
 麻原…じゃない「高橋氏らは、ガブリエル・クビー著『グローバル性革命』(邦訳未刊行)などを根拠に、ジェンダーセクシュアリティをめぐる革新的な政策や運動」「全般を、『文化共産主義』に由来するものと断じ」(p.76)る。定説です。そうだからです。それはガブリエル・クビーの勝手なんですよ。
 その高橋は2023年、できない理由を考えるのではなく「『認知症』になったといううわさが周囲に一気に広がった」…「こんなにうわさが広がっているのかと私自身が驚いた」(https://note.com/takahashi_shiro1/n/n8b4eb18c56ce 検索日:2024年1月8日)と述べている。いわばまさにうわさは「文化共産主義」の陰謀であります。そっ閉じ。

 

引用文献
能川元一(2023)「Q22 LGBTQは『文化共産主義』で、社会の『性秩序を崩壊させる』思想なのでしょうか?」浅井春夫他編『Q&A 多様な性・トランスジェンダー・包括的性教育 バッシングに立ちむかう74問』大月書店