【書評のようなもの】浅井春夫『性教育バッシングと統一協会の罠』(偽史朗は文が鮮明)

 1992年、「『週刊文春』(1992年6月11日号)誌上に、高橋史朗明星大教授(当時)による『小学校の「性交教育」これでいいのか』という論考が掲載されました」…「高橋は統一協会と協力関係にある研究者です」…「高橋が―自身は否定するものの―統一協会と親密な関係を持っていることは、統一協会とそのフロント組織のメディア・機関紙誌に何度も登場していることから明らかです。1992、93年に限っても次の通りです。統一協会系日刊紙・世界日報(世界日報社)1993年2月1日付、統一協会月刊誌『新天地』93年4月号、『圓一』(東西南北統一運動国民連合の機関誌)93年1月、2月号。1992年には世界平和女性連合から『今、問われる性教育』(8月)を刊行しています。さらに、ビデオ『性教育過激派の狙い』に自身が出演」(p.31)。高橋は"統一協会とのつながりは、まったくありません。私はやってない、潔白だ~。一線を画し(隠し)ている"としている。しかし勝共連合系企業からビデオ出演依頼があった「ことを本人が認めており(『週刊ポスト』1993年7月23日号)、統一協会に自覚的に協力してきたことは明白です」(pp.31-32)。
 「性教育バッシングの起点である統一協会の『新純潔宣言』に最も早く呼応して論考を書いた人物が高橋史朗」(p.144)である。『週刊文春』1992年6月11日号の中において「高橋が使っている『性交教育』という言葉は、統一協会も使っている造語です。それが短い論考の中で12回も使われている点にも、その低劣さを感じざるをえません」…「高橋はいわば統一協会の先兵としての役割を果たしてきた」(p.147)。「月刊誌『正論』2003年4月号での、高橋史朗執筆のタイトルは『過激な性教育の背景を暴く』」(pp.76-77)…「高橋は統一協会の『新純潔宣言』の立派な代弁者であった」(p.77)…。
 アジアに偉大なる指導者現る。その名は高橋史朗…!

 

引用文献
浅井春夫(2023)『性教育バッシングと統一協会の罠』新日本出版社