サムシング・グレート・高橋史朗氏(モラロマニアックス)の「両親(特に母)が『お前は胎教でモラロジーの教えが五臓六腑にしみこんでいるから、これからの人生でどんなことがあっても絶対に“大丈夫”だから、安心しなさい』と潜在意識に刷り込んで」(高橋 p.3)云々…。これが“脳内汚染”の実例です。
「戦前、軍部に協力したモラロジーは、戦後」「60年安保闘争を契機として反共運動のアジテーターとして登場する」(林 p.32)。モラロしぐさ。「『麗沢大学新聞』(第59号、1984年3月1日)には、学生にアンケートをとった結果がのっている」…「道徳科学の授業は“為”になっていますか?」…「なっている(男30%、女28.3%)」…「いない(男51%、女50%)」(同上 p.36)…。ある男子学生は「試験の時、答えがわからないので、『天皇陛下万歳』と3回書いたら、合格点」(同上)…。あっ…(察し)。千太郎氏は「三大紙とくに『朝日新聞』は『偏向』していること、『サンケイ新聞』が『一番偏向していない』と口にする」(同上 pp.41-42)…。産経しぐさ。「モラロジーが、『教科書問題』に熱心」…「教科書正常化国民会議は、勝共連合が産みの親となって結成された団体である」(同上 p.44)…。壺しぐさ。「中曽根政権が誕生した直後の1982年12月29日、『日本を守る会』が『中曽根首相の発足を祝って 要望書』を手わたしている。この要望書は <一、行革断行> <一、教育勅語など日本人としての自覚と国を守る気概を振起する> <一、教育基本法の改正を含む文教政策の刷新> <一、改憲への所信を披瀝>など」(同上 pp.45-46)…。中曽根しぐさ。
ちなみに村上和雄氏は「すべての宗教はサムシング・グレートについて語っています。サムシング・グレートは、私にとっては親神様」(村上・小滝 p.206)と述べている。高橋史朗氏にとってのサムシング・グレートは■禁則事項しぐさ■
引用文献
高橋史朗(2004)「まえがき」親学会編・高橋史朗監修『親学のすすめ 胎児・乳幼児期の心の教育』モラロジー研究所
林雅行(1987)『天皇を愛する子どもたち 日の丸教育の現場で』青木書店
村上和雄・小滝透(1999)『科学者が実感した神様の働き』天理教道友社