【トンデモ】ヘンリー・O・クボーキ

 「統一協会=勝共連合は、アメリカで暗躍する日韓ゆ着謀略部隊のもっとも露骨な部分である」(p.146)。「日本共産党調査団が77年1月に入手したワシントンのディプロマート・ナショナル銀行の株主名簿」(pp.146-147)には「ヘンリー・O・クボーキなる人物がいた」(p.147)。
 ヘンリー・O・クボーキは久保木修己である。「フレーザー委員会に近い消息筋は、『秘密工作にかかわっているからこそ、こんな変名を使っているわけです』と強調していた」(p.148)。クボーキ(゚∀゚)キタコレ!!
 統一協会=勝共連合について福田赳夫は「反共を旗印にしている点では自民党と協力的側面を持っており、手を切るなどということは、ここではいえない」(p.163)…。「売国的だといわれても仕方がない発言である」(同上)。売壺的であるといわれても仕方がない。とんでもねぇ話だなぁこれぇ!?

 

引用文献
増田紘一(1978)「勝共連合と国際謀略 訪米調査レポート」 日本共産党『韓国の謀略機関 国際勝共連合=統一協会日本共産党中央委員会出版局

【書評のようなもの】『韓国の謀略機関 国際勝共連合=統一協会』(関係ないですよ!)

 非常にしつこい「日韓癒着のなかでうごめいてきたのが、統一協会=国際勝共連合である」…「自民党民社党など、日韓の政治的、軍事的、経済的結合をもとめる点で朴政権と一致する癒着勢力は、統一協会=勝共連合と結びつき、相互利用、相互補完の関係を日本の政治舞台でつよめてきた」(p.9)。
 統一協会は、当初は「でたらめなセックス教義を柱とした新興宗教の一団にすぎなかった」…「1960年には、朴普煕ら軍の情報幹部が直接統一協会のなかに派遣され、朴政権の手足として上から全国いっせい普及運動をくりひろげ、教会網を拡大することになる。1961年に朴正煕の軍事クーデターがおこり、KCIAがその教理と実態に目をつけ、これを再組織しはじめたことによって、統一協会の性格は全面的に変わっていく」…「アメリカ国会のフレーザー委員会(国際機関小委員会)も、統一協会について『KCIA統一協会を再組織した』『それは60年代初期である』と発表している」(p.10)。
 「統一協会=国際勝共連合が、日本で政治活動をすること自体、わが国への許されてはならない国際干渉であり、彼らと相互支援の関係にある自民党民社党の政治家たちの責任もきわめて重大といわなければならない」(p.13)。統一協会は「韓国の暗黒・独裁政治そのものを世界にひろげ、日本に持ち込んでくる」…「われわれは、人民レベルの平等な友好関係を求める。しかし、統一協会=国際勝共連合は韓国の独裁政権の手先となって、日本の属国化をめざしている」(p.24)。とんでもねぇ話だなぁこれぇ!?こんなの!許されるわけねぇに!決まってんだろ!
 「最近、統一協会=国際勝共連合KCIAの道具だということが知られていくにつれ、岸元首相なども『統一協会とか、原理運動とは特に関係がありません』と言って逃げている」(p.32)。私はやってない、潔白だ~。関係ないですよ!

 

引用文献
榊利夫(1978)「統一協会(国際勝共連合)の諸特質 それは政治的団体である」 日本共産党『韓国の謀略機関 国際勝共連合=統一協会日本共産党中央委員会出版局

【書評のようなもの】『霊感商法の勝共連合=統一協会』(とんでもねぇ話だなぁこれぇ!?)

 2022年7月28日、自民党の「性的マイノリティに関する特命委員会」の会合で八木秀次氏が講演をした。あべぴょん暗殺事件後であったため、記者から統一協会との関係を聞かれてしまった八木秀次氏は「関係ないですよ!」と答えていた。私はやってない、潔白だ~。関係ないですよ!
 日隈威徳氏は統一協会について「反共謀略機関であるという点を強調したい」(p.5)としている。勝共連合は「名前が勝共とありますように、これは単に理念的な反共をいうだけではなくて、実際活動でも共産党に敵対する行動をとることがその任務です。したがって選挙のさいには共産党の選挙活動を妨害する、あるいは日常不断に共産党をひぼう、中傷するビラをまいたり、そういう講座をひらいたりする活動をやっている団体です」(pp.5-6)。
 統一協会が「いまさら、われわれは霊感商法をやっていない、なんていうのはとんでもない話です」(p.8)…。とんでもねぇ話だなぁこれぇ!?こんなの!許されるわけねぇに!決まってんだろ!
 さて、日隈威徳氏は次のように指摘している。
 「この集団の、いまの日本の支配権力とのさまざまなつながり、癒着というものを解明しなければいけない」…「かれらは天皇崇拝をいいだして、右翼勢力をもとりこもうとしているわけです。国際勝共連合は、その『目的』に『私たちの国の歴史と伝統を継承し』うんぬんというふうな文言を入れて、日本の歴史と伝統を重んずるというようないい方をし、そして天皇在位60年の『奉祝』運動の先頭に立つ。ちょうどこういう転換点になったのは、10年前の天皇在位50年の行事のときからなんです。そのころからかれらは、はっきり日本の右翼勢力とも連合をくんだわけです」(p.14)。
 「文鮮明に拝礼する儀式のなかで、日本の代表として天皇文鮮明に拝礼することになっている。天皇の身がわりになっているのは久保木修己」…「かれらは、天皇というものを、けっして日本の右翼や天皇主義者が、あるいは皇国史観の信奉者が崇拝するような形ではしていない」…「それをかくして天皇崇拝をもってきている」(p.15)。
 勝共連合は「地域の保守人士、町内会長など有力者、自民党民社党議員、後援会長、こういった部分を糾合して、支部や班といった組織づくりをやっている。謀略的に勝共連合の末端組織づくりをやっている。つまり、統一協会に入らなくても、自民党員のままで、あるいは地域の右翼のボス、あるいは警察のOB、こういった連中をもちあげて、地域支部をつくる。これがかれらの癒着の大きな基盤になっているわけです」(pp.15-16)。
 「いまかれらは、ゴッディズム(神主義)であるとか、ヘッドウィング(頭翼)思想などという目新しいことばをさかんにふりまいていますけれども、要するになにか意味ありげで、実はでたらめな『思想』を押し出して、反共学者の糾合と、それからもっと広い層の学者に勝共思想を宣伝しようとする運動なんです」(p.24)。
 統一協会が「反民主主義の集団であるということ。これを徹底して暴露しなければならないと思います。『勝共』などといいますから、これは、共産党とその共産党に反対する集団との争いだ、というようにうけとられる面があるんですが、けっしてそうではない。韓国では勝共ということでどういうことがやられてきたか。あの全斗煥軍事独裁政権による光州の大虐殺があった。民主主義が破壊され、ファッショ政治がつづいてきた」(p.37)。

 

引用文献
日本共産党(1987)『霊感商法勝共連合=統一協会日本共産党中央委員会出版局

【トンデモ】『「LGBT」隠された真実 「人権」を装う性革命』(世界日報)

 統一協会系の世界日報は「日本でLGBT運動が勢いを増している背景には、いわゆる『国際的な潮流』がある」(p.32)とし「過激化した欧米の極端な運動とは一線を画し、社会全体の利益と個人の人権、秩序と自由などのバランスを取った社会の在り方を追求することにおいて、日本がモデルを示すべきではないだろうか」(p.34)と高橋史朗のようなことを述べている。また、「NHKは公共放送でありながら『多様な家族』『多様な性』をキーワードに、日本社会の根幹である伝統的な家族を崩壊させ続けている」(p.70)と主張しているが、実際に家族を崩壊させているのは統一協会である。
 さて、この文が鮮明な本には八木秀次の「世日クラブ」講演要旨(2021年6月19日)が掲載されている。八木秀次は「婚姻の本質を考えるとき、子供を産み育てるという世代間継承という見方が欠落すれば、それは婚姻とは言えないだろう」(p.136)と述べている。そっ閉じ。

 

引用文献
世界日報LGBT問題取材チーム(2022)『「LGBT」隠された真実 「人権」を装う性革命』世界日報社

【書評のようなもの】『日本を壊した安倍政権』(安倍壺三は文が鮮明)

 鈴木エイト氏は、安倍壺三政権と統一協会の結びつきが日本社会にもたらした弊害について検証している。以下、引用しぐさ。
 「首相官邸と問題教団との裏取引が明確な証拠と共に顕在化したのは、第二次安倍政権発足後、最初の国政選挙となった2013年7月の参院選だった」(p.110)。「祖父・岸信介元首相の恩人・北村サヨの孫で、安倍晋三首相肝入りの全国比例区候補だった北村経夫への組織票を、首相自ら教団幹部に直接依頼」…「この参院選で北村は教団組織票約8万票の上乗せで初当選。安倍首相と菅長官が、落選必至と見られていた候補者を統一教会との裏取引によって当選に導いたのだ」(p.111)。
 「安倍晋三と教団の関係は、官房長官時代の2006年5月、UPFが福岡で開催した『祖国郷土還元日本大会』に事務局が祝電を贈った程度で、安倍自身はアプローチを断っていた形跡がある。その関係に変化があったのは第一次安倍政権崩壊後。安倍は民主党政権時の10年と12年に教団関連政治団体・世界戦略総合研究所(世界総研)が主催した特別集会とシンポジウムに出席、講師やパネリストを務めた」(p.113)。ちなみに高橋史朗は2015年4月25日に世界戦略総合研究所でGHQ陰謀論のデムパ講演をしている。
 「15年8月、長年に渡り申請受理を拒んでいた文化庁統一教会の法人名称変更」「を一転認可するという"珍事"が起こる。永田町では下村博文文科相(当時)が、所管する文化庁統一教会の名称変更を強引に認めさせたと噂になった」(p.114)。安倍首相がんばれ!安倍首相がんばれ!統一協会名称変更よかったです!
 しかしマザームーンは「反アベ」であった。「韓総裁は広島に原爆が『落ちた』ことを引き合いにして日本へ『悔い改め』を迫り、日本の幹部に対し『国家復帰』のため『日本の最高指導者』である安倍首相を『屈服』させ『教育』する指令を発した。この発言によって日本や安倍首相を見下していたことが露見した。安倍は自らが『屈服』『教育』の対象とされた相手と手を結び、取引をしていたことになる」(p.119)。できない理由を考えるのではなく!
 統一協会は原理を研究し、文が鮮明に統一しているが「反アベ親アベ」でありアベコベに分裂している。そのため「認知的不協和」が生じ、ウギップ物語のすっぱいシロウのようにあべぴょんを愛してしまうのである。

 

引用文献
鈴木エイト(2020)「安倍政権下でもたらされた統一教会との"歪な共存関係"の弊害」 田中信一郎他・ハーバービジネスオンライン編『日本を壊した安倍政権』扶桑社

【トンデモ】高橋偽史朗「『こども庁』議論の問題点」(神道政治連盟)

 シロウのデムパ気持ちよすぎだろ。『グローバル性革命』しぐさキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
 「ガブリエル・クビー『グローバル性革命―自由の名によって自由を破壊する』によれば、1960年代以降、国連やメディアの支援の下、社会の価値システムを変化させようとする強力なロビー活動が展開され、その目標は『道徳的制約から解放された絶対的な自由』であった」…「性的少数者のために『性的規範』を解体し、その結果、『健全な社会を可能にする家族の価値が奪われてしまった』のである」(pp.17-18)。
 「『グローバル性革命』という『新しい全体主義』が台頭し、『統一されたアジェンダを追求するグローバルネットワークが存在していることは明らかである』と筆者は断言し、マルクス主義(文化マルクス主義)という『新たな衣を着て、歪曲された自由、寛容、正義、平等、差別禁止、多様性という名の殻をかぶって再登場している。これは世界的な現象であり、国際機関(国連)で行われている影響力のあるロビー活動によって主導されている。このようなグローバル文化革命の核心は性規範の解体である。それは社会構造を解体し、社会的な混乱を引き起こすのである』と指摘している」(p.18)…。
 「『過激な性教育』団体が推進する偏向教育と明確に一線を画したバランスの取れた」…「背後で暗躍する『新しい全体主義』者たちの巧妙な文化革命戦略に騙されてはならない」…「『新しい全体主義』を一掃し、地球上の生命、文明の歴史の中で、人間の男女の存在の意味を根源的に問い直し」(同上)…。そっ閉じ。

 

引用文献
高橋史朗(2021)「『こども庁』議論の問題点」『神政連レポート 意』No.215 神道政治連盟

【書評のようなもの】賀茂道子『GHQは日本人の戦争観を変えたか』(ウギップ)

 2022年6月16日、インターネット・エクスプローラーが終了する!!
 ノストラダムスIE終了を予言していたんだよ!!

 な、なんだってー!?

 日経新聞によれば国内では3月時点で約5割の企業がIEを使っているほか、特に公的機関のサイトでも対応が遅れている…。
 俺たちはIE専用サイトを開けなくなってしまうのか。「そっ閉じ」以前にサイトが開けないなんて、どうすればいいんだよ、キバヤシ!!

 俺にだって分からないことぐらい…ある…。
 …ググったら分かった。俺たちはとんでもない考え違いをしていたんだ。Edgeの「IEモード」を使えばいいんだよ!!

 おい…待てよ…。何言ってんだよ、キバヤシ!!
 Edgeなのはいけないと思います!!
 
 さて、「インターネット・エクスプローラー」は必殺技のようであるが、「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」(ウギップ)もまた必殺技のようである。
 ウギップという「この政策を初めて世に知らしめたのは、文芸評論家の江藤淳である」…「GHQは検閲という手段で言語空間を閉ざしたうえでこうした情報発信を行い、さらには東京裁判によって連合国の正義を押し付けた。これにより戦後日本の歴史記述のパラダイム転換が起こり、そのパラダイムを戦後も固く守り続けたために、日本人は間接的に洗脳された。これが江藤の主張である」(p.15)。ただし「洗脳」であると文が鮮明に主張しているのは江藤淳というよりは高橋史朗らである。
 賀茂氏が指摘するように「日本人が『ウォー・ギルト・プログラム』によって洗脳されたか否かを、実証するのは容易ではない。洗脳言説を検証するためには、まず『洗脳』という言葉の定義から始めなければならない。通常『洗脳』とは強制的な思想改造を指し、その過程で暴力や監禁、感覚遮断、賞罰といった手段がとられる。むろん、占領期にこうした強制的な手段がとられた事実はない」(p.18)…。とはいえ「おそらく、保守論壇で言うところの『洗脳』は、こうした心理学的定義に基づいた厳密なものではなく、戦前とは異なる考えを持つに至った程度のライトなものを指しているのだろう」(pp.18-19)というのは、保守論壇を肯定的に捉えすぎている。換言すれば、賀茂氏は常識的で真面目な"普通の研究者"ということである。
 非常にしつこい中においてですね、あのー、しつこいと言ったら非常に…何回も何回も熱心に言ってこられる中にあってですね。いわばまさに保守論壇は「あなたは洗脳されている!目覚めよ!」「シロウのデムパ気持ちよすぎだろ!」「ウギップは定説です。それはマッカーサーの勝手なんですよ」「伝えられよ!」レベルなのである。かつてオウム真理教は「真珠湾攻撃ルーズヴェルトの陰謀であり、戦後の占領軍は『3S政策』で日本人を洗脳をした!目覚めよ!修行するぞ!修行するぞ!修行するぞ!」とデムパを飛ばしていたが、保守論客はポストオウムのへんないきものであるといえる。
 なお、能川元一氏がウギップ論について「洗脳の効果が戦後70年も持続するのはおかしい」と指摘し、シロウは「それに対してきちんと反論する」としていた。だが、シロウは「洗脳」の効果について説明していない。「洗脳」という「そういう言葉のアヤについては、私はそういう文学方面はあまり研究もしてないので、良くわかりませんから、そういう問題についてはお答ができかねます」ということなのであろう。
 また、ウギップは「逆コース」を「そっ閉じ」した主張である。賀茂氏も方針転換について指摘している。「NSC13/2という文書は、日本占領方針の重点を、日本を共産化させないために経済復興へと移すことを明記した、『逆コース』への転換を促した文書」であり、それが米国国務省で議論された時期は「『ウォー・ギルト・プログラム』を支えていた、軍国主義を排除して日本を民主化するという占領基本方針自体が、何をおいても経済復興することへと転換する過程にあったのである。この後、予定されていた第二次東京裁判は中止となり、裁判を待っていた岸信介らのA級戦犯は釈放されることになる」(p.178)。岸ぴょんがんばれ!岸ぴょんがんばれ!逆コースよかったです!
 ウギップは、新たな段階(第三段階)への提言は出されたものの、方針が変わり、細々と継続されたにすぎなかった。「江藤は、途中で方針が転換され、実施されなかった第三段階への提言書に依拠して『ウォー・ギルト・プログラム』を評価したことになる」…「『ウォー・ギルト・プログラム』に関しては、基本であるCIE週報すら検証せずに結論を出す、かなり杜撰な論考である」(p.181)…。「1970年代に入り次第に日本の加害責任を問う声が大きくなったことに不満を持っていた江藤にとって、1982年の教科書問題とそれに続く近隣諸国条項、そしてこれに伴う鈴木善幸首相の土下座外交は、衝撃的な事件であった」(p.184)…。江藤はシロウ化してデムパを飛ばすようになったのである。ウギップ!!

 

引用文献
賀茂道子(2022)『GHQは日本人の戦争観を変えたか 「ウォー・ギルト」をめぐる攻防』光文社