「文師は冷戦の終結を予告しただけではありません。神と霊界・霊魂の存在を否定する無神論や唯物論の思想の間違いを正したばかりか、共産主義のバイブルとも言うべきマルクスの『資本論』に示された労働価値説の根本的な誤りを指摘しました。それらを理論化した『勝共理論』」(p.17)の影響を受けたのが八木禿次師。冷戦後の世界について文師は「『神の下の一大家族世界』になることを予告され、その内容を思想的に整理」…「これは『統一思想』と総称されますが、その中核が神、創造主、絶対者であることから『神主義』とも呼ばれます」(同上)。八木禿次師の髪のことですね、わかります。「その立場に立てば、冷戦時代の左翼・右翼の思想・政治上の対立は、もはや意味を持たないとして、『頭翼思想』という表現でも呼ばれました」(p.18)。えっ。頭髪…。”右でも左でもない”…。あっ…(察し)。
エバ国家日本には「闘いによらず、静かに人の心を動かし、人と人、または人と自然をひとつにしていく『和の心』」…「伝統文化に流れる『和の精神』」(p.32)があり、日本人は和の民、すなわち和民である。「家族文化の低迷は」…「個人主義の行き過ぎによるものだと考えられます」(p.112)…「個人主義の行き過ぎが、性倫理の混乱や家庭崩壊を促しているとは考えられないでしょうか」(p.113)。和民で美しい「個の滅却」をとりもろす。
「安倍晋三首相は訪米時の講演の中で『JAPAN is back 日本は戻ってきた』という表現をしました。日本が戻るべき位置とは」…「天の摂理的観点から言って、世界平和を生み出す母のような役割」…「日本人が和の精神をもって世界に出て行けば、『神の下の人類一家族』の理想を近付けることができる」(p.140)…。「日本は敗戦後左翼勢力が台頭し、愛国心=右翼=戦前の軍国主義、というレッテルが貼られ」…「しかし、現在の日本には愛国心は絶対に必要」(p.149)。「教育勅語にまでさかのぼるような、“教育の指針””教育のバイブル”が必要」(p.155)。かご…いけ…さん、でしたっけ? 「メディアで流される情報やインターネットの普及などで性道徳は乱れ、純潔の大切さを訴えるメディアはほぼ皆無です。世の中の風潮は」…「真の家庭再建運動とは相入れない」(p.158)…。そっ閉じ。
引用文献
徳野英治(2013)『平和の世紀へ 家庭再建・宗教和合への挑戦』賢仁舎