【トンデモ】エマヌエル阿部有國『日本「精神」の力』(壺三しぐさ)

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 保守政権の「中心人物は安倍晋三氏でなければならないと決めてきた。これは単に相応しい人物というより、天の摂理から見て安倍晋三であるべきだと感じたからである」(p.3)。壺三しぐさ。「日本が衰退してゆく最大の原因が天=神をないがしろにしてきたこと」(p.12)…。「衰退する原因を多くの評論家達は、GHQによる日本解体政策、日教組の教育、少子高齢化等を挙げている。それらは間違いないことであるが、もっと根本原因は敬天愛人の思想を忘れ、物質的繁栄に溺れ、自己中心になり、愛国心も他人を思いやる心も失ってしまったことである」…「戦後60数年にわたって『悪の勢力』が日本を支配してきた」(p.13)…。「『悪の勢力』とは、唯物論的な左翼思想」…「その背後は、神に反抗する『悪魔(サタン)』の存在」…「唯物左翼思想を信奉し、その影響を受ける者たちは、聖書の物語に出てくる、神に愛されなかったカインの末裔」(p.270)…。カインと安倍る…。あっ…(察し)。
 「NHKの放送を見ていると暗いニュースばかりを放映し、障害者や老人弱者を多く取りあげて、国民には視聴料を払わせながら、国を繁栄させるような明るいニュースは取りあげない。こんな国営放送なら早く解体すべきである。これもNHKが『悪の勢力』、すなわち『サタンの勢力』に支配されているからである」(pp.16-17)…「社会福祉と反原発は、『悪魔の囁き』」…「今日の日本の繁栄は、さきの大戦で犠牲になった240万柱の英霊の土台の上に築かれたものである。それを忘れ、権利ばかりを主張し、要求ばかりを通そうとするバチ当たりは、地獄へ行くしかない連中である」(p.17)…。そっ閉じ。

 

引用文献
エマヌエル阿部有國(2013)『日本「精神」の力 安倍政権の強みがわかる』平成出版