田母神俊雄氏は、GHQが「日本弱体化計画を強力に実行したわけです。ウオー・ギルト・インフォメーション・プログラムと呼ばれる、このプログラムなのです」(田母神 2009a p.42)とデムパを飛ばし、さらに「言論の不自由を立て直すためには、保守の言論の展開をする産経新聞とか正論とか、『WILL』という雑誌を出しているワック出版とか、テレビのチャンネル桜とか、こういったところの会社の経営がうまくいかないとダメですね。あとは団体でも保守系の団体、日本会議とか青年会議所とか、倫理法人会、神社庁とか、モラロジーとか、こういったいろいろな団体がありますが、やっぱり会員勢力が伸びないとダメだと思います」(同上 p.81)と述べている。月刊ムーとか、世界日報とか統一協会とか、不倫法人会とかモラハラ爺とか、高橋史朗氏のタヴィストック洗脳研究所とか300人委員会とか。
「占領政策は、『ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム』に則って進められています。戦争についての罪悪感を日本人の心に植えつけるための宣伝計画です」(田母神 2009b p.22)…。「修身や教育勅語のどこに悪いことが書いてあるというのでしょうか。そもそも彼らは教育勅語を読んだことがあるのか。あそこに書かれているのは、今日も通用するごく当たり前の道徳です」(同上 p.146)…「人の迷惑を考えず、何でもやりたいことをやる。それでは社会がメチャクチャになってしまう。人の迷惑に配慮することは、道徳教育で教えるべき徳目です。電車の中で化粧をすることがなぜ迷惑なことのか(原文ママ)」…「常識として当たり前のことを、敢えてイチから教育しなければいけない。そんな時代になってしまったのは、修身と教育勅語をこの国から消し去ってしまったことが一番の原因です。マスコミも教育界も左翼に乗っ取られてしまった」…「『モラル・ハザード』(倫理観の崩壊)が起きていると言われる今日こそ、教育勅語と修身の精神を再び日本に復活するべき」(同上 p.148)云々…。
半藤一利氏は「戦後に、この牟田口廉也には、私は何べんも会いました」…「戦後しばらくしてイギリスからインパール作戦に関する本が出たのですが、その本に日本軍の作戦構想をほめている部分があったのです。牟田口はその論旨を力説しまして、なぜ俺がこんなに悪者にされなくてはならんのか、ちゃんと見ている人は見ているのだっ! 君たちはわかってない! と、何べんも何べんも怒られましたよ」(半藤・保阪 p.199)…。あっ…(察し)。
引用文献
田母神俊雄(2009a)『日本を良い国と言って何が悪い』國民會館
田母神俊雄(2009b)『田母神塾 これが誇りある日本の教科書だ』双葉社
半藤一利・保阪正康(2008)『昭和の名将と愚将』文藝春秋