【トンデモ】勝共しぐさ

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 「勝共連合はこれまでにも、《治安維持法は正しかった》《大東亜戦争の継承を》(『思想新聞』77年1月10日付)といった常軌を逸した主張をおこなってきた」(茶本 p.32)。あっ…(察し)。
 福田信之氏が「1984文鮮明師にお会いしたとき、なぜICUS(科学の統一に関する国際会議)などの学者の集まりに大きな資金とエネルギーを注ぐのかと質問してみた。文師は、神の目的であり、文師の目的でもある理想世界の実現は、宗教家の力だけで達成することはできない、宗派的な偏見にとらわれない学者の協力が必要なのだと答えられた」(福田 p.4)そうである。
 黒坂富治氏は、世界平和教授アカデミーの事務局の男性が研究室にきて「松下正寿先生の講演が金沢でありますので、黒坂先生も参加していただけないでしょうか」(同上 p.27)と言われて参加したら、「命あるかぎりこの勝共運動に挺身していくと心に決めている」(同上 p.31)状態になってしまった。
 武藤正行氏は「1979年に『日本を守る会』九州大会の実行委員会が福岡で行われ」…「私は福岡県の神道青年部をくまなく講演して回っていたので、顧問のような立場で出席した」(同上 p.62)という。「そこには勝共連合の森君の姿もあった」…「ある団体の代表が彼を指差しながら、大声で『おい、勝共が来てるぞ!』と叫んだ」(同上)ので、激怒した武藤正行氏は「お前たちが日の丸運動を独占しようとでも言うのか!」…「歴史を見ても、国が危ないときは宗教宗派を超えて集まったではないか! 勝共のどこが悪いと言うのか!」(同上 pp.62-63)と危ないデムパを飛ばしたという。そっ閉じ。

 

引用文献
茶本繁正他(1987)『総批判 国家秘密法は何を狙うか』高文研
福田信之編(1991)『21世紀の希望と統一運動 大学教授がみた世界救済への道』光言社