【トンデモ】阿部正寿『新堕落性の構造』

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 「マスコミは私たちの日常生活に欠かすことのできない情報源ではありますが、同時に副作用も多く、問題があります。その副作用とは、誤った偏向報道のことです」(p.189)。「特にテレビの朝のワイドショーなるものは、国民総白痴化に拍車をかける愚劣極まる番組であり、政府は強力にこれを規制すべきであると思います。特に問題なのは、テレビでは出演者は言いたい放題で、現在の日本ではこれを規制する者がだれもいないという現実です」(p.190)。「統一教会問題専門家を自称する人物が毎回登場して、知ったかぶりのトンチンカンな解説を付け加えています」…「このようなマスコミの被害に遭った方々は」「断固として立ち上がって、マスコミに正義の鉄槌を下すべきだと思います」(p.191)。「神が人間を創造したとき『善悪を知る木の実を取って食べてはいけない』と命ぜられました。ところが蛇(天使長)はエバに『取って食べても死にませんよ』とだまして、堕落させました」…「今日のマスコミは、社会を覆う巨大な蛇です」(p.192)…「マスコミの正体は、まさしく堕落した天使長なのです」(p.194)。「堕落の天使長たるマスコミは、自らの非を決して認めません。自ら悔い改めないとするならば、力で屈伏させる以外に方法はありません」(p.195)。そっ閉じ。

 

引用文献
阿部正寿(1996)『新堕落性の構造 こう解ける!人生問題』光言社

【トンデモ】一線を画…隠さない壺橋偽史朗

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 2018年3月25日、エバ国家日本会議の壺橋偽史朗氏は、家庭連合(旧統一協会)系の「アジアと日本の平和と安全を守る山梨県フォーラム」などが主催する講演会でウォー・ギルト・ビデオセンター・メッコールの洗脳の話をしちゃった。かつては「筆者はいずれの誘いも断り、明確に一線を画している」(高橋 p.163)と述べ、私はやってない~♪潔白だ~♪と主張していたが、やはり一線を画し(隠し)ておらず、世界日報(2011年2月7日)に親学講演会が載ってたり、勝~共~♪勝~共~♪勝共勝共 勝~共~♪浅はか勝共~♪な壺しぐさが鮮明。
 「文鮮明師ほど、反共産主義の闘士として世界的に有名な人物はいない」(高坂 p.178)…「われわれは、近いうちに、好むと好まざるとにかかわらず、ノストラダムスの予言の真相、日本沈没の有無、そして、文鮮明師が救世主であるか否か――を間違いなく体験できるだろう」(同上 p.189)…。「アインシュタインが1922年に来日したとき」…「世界の文化はアジアにはじまって アジアに帰る それはアジアの高峰 日本に立ち戻らねばならない 我々は神に感謝する 我々に日本という 尊い国を 作ってくれたことを――」(高坂・佐藤 pp.68-69)。そっ閉じ。

 

引用文献
高橋史朗(1994)『間違いだらけの急進的性教育 エイズ・性をどう教えるか』黎明書房
高坂満津留(1994)『ついに解明された1999年』光言社
高坂満津留・佐藤昌樹(1995)『大予言が証す救世主 奇跡の1999年』光言社

【書評のようなもの】西田公昭『「信じるこころ」の科学』

 「A教団はキリスト教の一派と名乗る新興宗教であり、『真の父』と呼んで教祖を絶対的に崇拝してい」(p.98)る。勧誘の際、「彼らは最初にはとても親切でやさしい人を装い」(p.99)、断りにくい状況をつくる。「入信過程の入り口である『ビデオセンター』と称するところに通って学習することにした動機の項目に因子分析」(p.101)しぐさで「その結果は、自己高揚動機と認知動機の高いことを示し」(p.103)た。自己高揚動機は“人生の目的や使命が分かると思ったから”“生きがいが見つかると思ったから”などで、認知動機は“面白そうな、ためになる内容のような気がしたから”“世の中の出来事や歴史や未来が分かると思ったから”といったものであり、宗教教義を学びたいという動機ではない。「A教団の伝道は、驚くことに宗教的な動機をもたない者をも入信させる技術をもっている」…「その本質は徹底した好意と誠意の呈示と目的のカムフラージュで」(p.106)あるといえる。ビデオセンターに出向いた理由の因子分析しぐさでも「一般教養が身につくといった期待性が高く、宗教へ入信しようという理由ではなかった」(p.108)のである。入信決定までいってしまった信者は「知ってしまった以上、この道しかない」(p.128)。あっ…(察し)。「A教団の内部では、集団外の人では理解しない特殊な言葉があり、『摂理』『アダム・エバ』『アベル・カイン』」(p.168)…。そっ閉じ。

 

引用文献
西田公昭(1998)『「信じるこころ」の科学 マインド・コントロールとビリーフ・システムの社会心理学サイエンス社

【トンデモ】高橋偽史朗『検証・戦後教育』

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 「麻原教祖をはじめオウム信者のほとんどは40代以下の戦後世代であり、オウムの日本人同胞に対する無差別テロは、戦後世代が戦後民主主義(教育)の脆さを逆手にとって利用した事件であったといえる」(p.297)。えっ。「『人権・自由・平和・民主主義』を振りかざすオウムは、宗教法人と『信教の自由』を隠れ蓑にした」「戦後民主主義、戦後教育そのものを見直さない限り、阪神大震災オウム真理教事件に続く、第三の“国難”に直面することは必至である」…「マスコミは挙ってオウム真理教の『マインド・コントロール』の恐ろしさを告発したが、マスコミ自身が戦後50年間、占領軍の戦争贖罪情報宣伝計画(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)による『マインド・コントロール』下に置かれ続けてきた事実には全く気づいていない」(p.298)。あっ…(察し)。

 

引用文献
高橋史朗(1995)『検証・戦後教育 日本人も知らなかった戦後50年の原点』広池学園出版部

【トンデモ】勝共しぐさ

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 「勝共連合はこれまでにも、《治安維持法は正しかった》《大東亜戦争の継承を》(『思想新聞』77年1月10日付)といった常軌を逸した主張をおこなってきた」(茶本 p.32)。あっ…(察し)。
 福田信之氏が「1984文鮮明師にお会いしたとき、なぜICUS(科学の統一に関する国際会議)などの学者の集まりに大きな資金とエネルギーを注ぐのかと質問してみた。文師は、神の目的であり、文師の目的でもある理想世界の実現は、宗教家の力だけで達成することはできない、宗派的な偏見にとらわれない学者の協力が必要なのだと答えられた」(福田 p.4)そうである。
 黒坂富治氏は、世界平和教授アカデミーの事務局の男性が研究室にきて「松下正寿先生の講演が金沢でありますので、黒坂先生も参加していただけないでしょうか」(同上 p.27)と言われて参加したら、「命あるかぎりこの勝共運動に挺身していくと心に決めている」(同上 p.31)状態になってしまった。
 武藤正行氏は「1979年に『日本を守る会』九州大会の実行委員会が福岡で行われ」…「私は福岡県の神道青年部をくまなく講演して回っていたので、顧問のような立場で出席した」(同上 p.62)という。「そこには勝共連合の森君の姿もあった」…「ある団体の代表が彼を指差しながら、大声で『おい、勝共が来てるぞ!』と叫んだ」(同上)ので、激怒した武藤正行氏は「お前たちが日の丸運動を独占しようとでも言うのか!」…「歴史を見ても、国が危ないときは宗教宗派を超えて集まったではないか! 勝共のどこが悪いと言うのか!」(同上 pp.62-63)と危ないデムパを飛ばしたという。そっ閉じ。

 

引用文献
茶本繁正他(1987)『総批判 国家秘密法は何を狙うか』高文研
福田信之編(1991)『21世紀の希望と統一運動 大学教授がみた世界救済への道』光言社

【トンデモ】手かざししぐさ②

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 日本会議事務総長・椛島有三氏によると「お代理様の御言葉の中に示された『天壌無窮の男系の流れ』が絶たれるか否かの時であり」…「日本会議と致しまして皇室典範問題の重要性を鑑み、その解決に向けて全力を尽くす所存でございます。また、教育基本法改正につきましては、国会での継続審議が決まりました。お代理様は愛国心について『心』のない愛国心愛国心でない主旨のことをお述べになられました」(椛島 p.57)とのこと。トカゲのしっぽ切りしぐさは「心のある愛国心」なのだろう。こころがぴょんぴょんするんじゃぁ~。
 2014年10月11日に統一協会の「祝福原理大復興会」に出席しぐさの萩生田光一氏は、「困った時には道場に駆け付け、手かざし」(萩生田 p.60)しぐさ。「私達神組み手には、崇教真光を世界に拡げ、宗教の枠を超えた『崇教』として、地球村を心一つに繋いでいく大きな使命がございます」(同上 p.61)。そっ閉じ。

 

引用文献
椛島有三(2006)「天皇皇后両陛下 岐阜県飛騨地域御幸の意味を拝し」『崇教真光』2006年8月号 L・H陽光出版
萩生田光一(2004)「宗教の枠を越えた『崇教』を政治に」『崇教真光』2004年12月号 L・H陽光出版

【トンデモ】2分の1史朗(これ半分史朗だろ)

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 「実は!テレビはゲームや携帯を凌ぐ一番強力な脳毒なんです!!!」(p.6)。な、なんだってー! GHQは「日本を占領中に二度と米国に刃向かえないよう弱体化」…「3S政策」(p.8)…「3S政策は別名 日本人獣化・日本人白痴化政策」(p.13)…「かつて日本人は高い精神性と『江戸しぐさ』に代表される高いマナー意識を持っていた」(p.15)…。そっ閉じ。

 

引用文献
真弓定夫監(2009)『麻薬より怖い!? 脳毒 3 テレビが脳を汚染する』美健ガイド社