【トンデモ】南京事件否定論しぐさ

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 「1982年秋、教科書検定問題がおこり、文部省が、中国側の抗議をいれて、『南京大虐殺』についても、これまでの検定方針を改め、教科書執筆者の比較的事実に近い記述を認めざるをえなくなると、旧軍人や保守派の文化人のあいだに反発がおこって、『南京大虐殺まぼろし化工作』ともいうべきうごきが再び活発になってきた。ことに1983年からは、『偕行』『月曜評論』『世界日報』『じゅん刊・世界と日本』『全貌』『サンケイ新聞』『諸君!』『正論』などに拠って、『南京大虐殺』否定の大キャンペーンが始まったのである」(p.3)。文が鮮明に統一された「渡部昇一氏は、田中正明氏の『“南京虐殺”の虚構』(1984日本教文社)の推薦文(同書オビの広告文)で、『本書を読んで、今後も南京大虐殺を言い続ける人がいたら、それは単なる反日のアジをやっている左翼と烙印を押してよいだろう』と、ずいぶんきわどい発言をあえてしている」(p.12)。あっ…(察し)。

 

引用文献
洞富雄(1986)『南京大虐殺の証明』朝日新聞社