【書評のようなもの】伊藤智永『「平成の天皇」論』

 統一された美しい安倍壺三記念共和國の安倍壺三大統領は、亀井静香ちゃんの「目の前でカーペットに片膝をつく仕草を真似て『こんな格好までしてねえ』とニヤッとしたという。天皇・皇后が即位以来、各地の被災地を慰問し、避難所や仮設施設の床に膝をついて被災者を慰める様子を茶化したというのである」(p.68)。あべぴょんは主体変容して久保木修己になり“こんな格好”をしてしまったのである。
 鮮明な渡部昇一によると「天皇の仕事は祈ること」(p.75)…。今後のご活躍をお祈り申し上げます。「天皇に逆らう首相。そのような政治家を果たして『保守』や『右翼』と呼べるのか。『保守』でも『右翼』でもないなら、安倍首相とその支持層は何者なのか」(p.79)。これが統一思想の実例です。安倍壺三大統領の統一思想は、文鮮明先生の思想であり、統一運動の理念で、神主義または頭翼思想とも呼ばれている。また髪の話してる…。
 エバ国家「日本会議は、愛国教育・あるべき家族像・歴史認識といった一見伝統的な理念問題を運動の柱に掲げる。一方、安倍内閣はグローバリゼーションを勝ち抜くための」「新自由主義経済路線を政権運営の軸に据えている」(p.107)。非常にしつこい中においてですね、あのー、非常に何回も何回も熱心に言ってこられる中にあってですね、エバ国家「日本会議には本格的な経済政策・国家経営ビジョンがほとんどないので、安倍政権が長期化すれば次第に『目障り』で『面倒な』支持層へ追いやられていく」(p.108)。
 ワタミで過労死した労働者と経営者(A級戦犯)を一緒に祀っている「靖国神社の小堀邦夫宮司(68)が『天皇陛下靖国を潰そうとしている』という発言を暴露されて辞任」(p.110)。「ある靖国関係者は小堀発言を『宮司の立場ではまずいが、酒場の放談なら自分も同意見だ』」(p.111)。世界平和教授アカデミーの松下正寿(東條英機を守る会)と同意見なのである。
 エバ国家「日本会議系保守は『天皇が男系男子継承でなくなったら、もはや皇室とは呼べない。日本が日本でなくなる』(首相ブレーンの八木秀次麗沢大学教授)と言う」(p.174)。あべぴょんが大統領になるのである。あべぴょんは「尊敬する政治家に祖父の岸を挙げる。岸は旧満州国(中国東北部)を『私の作品』と豪語」(p.206)。そっ閉じ。

 

引用文献
伊藤智永(2019)『「平成の天皇」論』講談社