【トンデモ】渡部昇一(世界日報)

 

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 産経新聞(2017年4月30日)によれば、渡部昇一氏のデムパの「大きな功績の一つは、教科書検定で中国への『侵略』を『進出』に書き換えさせたというマスコミ各社の報道が誤りだと指摘したこと」…「渡部氏が誤報だと知ったのは、8月6日付の世界日報の記事だった。記事は『実際は変わっていない“教科書”』との見出し」…「世界日報統一教会(現・世界平和統一家庭連合)系の日刊紙。今は内容が薄くなっているが、当時は海外特派員も多く、反共色の強い独自の記事が豊富で、保守派の間に愛読者が多かった」…。あっ…(察し)。
 世界日報(2010年3月17日)によると、1982年「8月6日に、すでに世界日報は教科書報道の誤報を指摘」…「事情を知る者として当時の流れを時系列に沿って整理すると、8月6日に小紙記事が出ると、すぐに『諸君!』は当時編集次長の立林昭彦氏が小社を来訪して取材。のちに渡部昇一教授の取材を受けた」…「最初の誤報指摘は小紙であるという事実は動かない」…「産経の筆者も以前には、この事実を認めていて、同紙紙上にそのように書いた記事が掲載」…。そっ閉じ。

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【書評のようなもの】週刊金曜日編『検証 産経新聞報道』

 『検証 産経新聞報道』を読み終えたので引用しぐさ。「インターネット上での『産経新聞』の存在感はあなどれない」…「2007年の10月から2014年の9月まで」「『MSN産経ニュース』というニュースポータルサイトを運営」(能川 p.14)…。産経新聞(月刊ムーのようなもの)はインターネッツ上にデムパを撒き散らしてきたのである。ここは酷いインターネッツですね。もちろんトンデモな「『産経』の歴史戦が“敗戦”必至なのは明らか」(同上 p.110)。「『歴史戦』は侵略戦争や植民地支配の被害者の尊厳を改めて踏みにじることで、同時に『日本を貶め』ることになっている」(同上 p.111)…。
 「『産経』の紙面には、常に①『反日勢力』や『サヨク』、『プロ市民』といった、通常の言論機関では設定されないはずの『敵』を意味する表現の多用、②目的意識的な戦前の国家及びその対外行動としての戦争に対する正当化の志向、③それに対する隣国からの批判への過度の敵対意識――といういくつかの特徴が、濃厚に認められる」…「インターネット上に溢れる『歴史認識問題』の右派の玉石混淆の情報源の多くが、『産経』の記事に由来しているケースが多い」(成澤 p.177)…。産経新聞ネット右翼のようなものである。
 「『産経』は2002年からネットニュースの発信にも力を入れており無料で読めるネット記事も多く、また記事を早くに消すこともせず、長くネットに残しているのが特徴である。インターネットでも『フェミナチを監視する掲示板』などの掲示板や2ちゃんねる、ブログなどが幅広く存在し、ジェンダーフリー批判がニュースで流れると、ネット掲示板でもそれを引いて活発な議論が行われた」(斉藤 p.203)。「高橋史朗は、『産経』に『ジェンダーフリー』を1998年に初めて登場させた。2000年~2005年の間に『産経』に高橋が登場するのは123件」(同上 p.211)…「一方、家庭教育については『家庭教育の二本柱である父性と母性』を重視し、『父性と母性のバランスのとれた親学が必要だ』」(同上 pp.211-212)とデムパを飛ばしていた。
 「自民党推薦で参議院予算委員会(1981年3月9日)に参考人として呼ばれた名越二荒之助・高千穂商科大学助教授は、歴史教科書が江戸時代について、一揆のことばかりで内容が暗いので歴史嫌いが増えていると強調。対策として『歴史を面白く学べるように水戸黄門赤穂浪士を教えるべきだ』などと発言し、自民党議員席からも失笑が漏れた」(高嶋 pp.234-235)…。あっ…(察し)。

 

引用文献
能川元一(2017)「『産経新聞』の“戦歴”『歴史戦』の過去・現在・未来」週刊金曜日編『検証 産経新聞報道』金曜日
成澤宗男(2017)「日本会議との『浅からぬ関係』」週刊金曜日編『検証 産経新聞報道』金曜日
斉藤正美(2017)「フェミニズム男女共同参画へのバッククラッシュ」週刊金曜日編『検証 産経新聞報道』金曜日
高嶋伸欣(2017)「安倍政権の沖縄政策を混乱させている『産経』」週刊金曜日編『検証 産経新聞報道』金曜日

【トンデモ】高橋史朗の焚書

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 「高橋史朗氏は教育学専攻の学者で(最近では『新しい歴史教科書をつくる会』の呼びかけ人に名を連ねている)」…「統一協会にきわめて協力的な関係をもってきた学者でもあります」(浅井 p42)…。ヤバイ奴らの集会所みたいなもんの「東西南北統一運動国民連合」(統一協会)は、各地でデムパ懇談会を開き、非常にしつこい中において高橋史朗氏は「90年4月山形市の懇談会で『絶対的な価値観の否定が教育混乱の最大の問題』だと語った」(榊 p.103)という。「絶対的な価値観」とは、親学、江戸しぐさサムシング・グレート、脳内汚染、ゲーム脳二分の一成人式(二分の一合同結婚式)…。非常に何回も何回も熱心に言ってこられる中にあって『世界日報』(93年2月1日)などにも登場する高橋史朗氏は「勝共連合系団体が作成したビデオ『性教育過激派のねらい』に出演しています」(高柳 p.15)…。高橋史朗氏がんばれ!高橋史朗氏がんばれ!ビデオ出演よかったです! そのビデオの中において高橋史朗氏の「後ろには、霊感商法でお馴染みの壺らしきもの」…「さらに驚くべきことには、『青少年に害を及ぼす過激派の副読本を撤廃しよう』の文字と声に重ねて、秦の始皇帝ヒットラー焚書よろしく、性教育の副読本に火をつけて燃え上がらせるというショッキングな場面」(同上)…。焚書しぐさ。統一協会との関係を指摘されると「私はやってない~♪潔白だ~♪」と釈明する高橋史朗氏。「統一協会及びそのダミー団体が、果たして高橋教授のいうように『多くの団体の一つにすぎない』といえるでしょうか」(同上 p.16)…。あっ…(察し)。
 「統一協会機関紙『新天地』や、アジア平和女性連合機関紙『ノートルモンド』、世界平和女性連合機関紙『プラーネット』にも、多くの学者・文化人といわれる方々が数多く登場」…「ケント・ギルバート(タレント)」(同上 p.33)…。そっ閉じ。

 

引用文献
浅井春雄(1997)「『新純潔教育』とはなにか その狙いと現実」浅見定雄監『統一協会 ボディコントロールの恐怖 「新純潔教育」の正体』かもがわ出版
榊利夫 (1993)『文鮮明主義の批判 統一協会の過去・現在・矛盾』白石書店
高柳美知子 (1994)『からだと性器はだれのもの 統一協会系のボディコントロールを衝く』かもがわ出版

【トンデモ】高橋史朗の純潔

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 「あなたは顔を赤らめないで読めますか 小学校の『性交教育』これでいいのか」なるタイトルで週刊文春に登場した高橋史朗氏は「統一協会の御用達講師である高橋氏」(p.48)とか「『大学教授』とはとても思えぬ反動・反共丸出しの稚拙な論調は、読む方がそれこそ顔を赤らめずにはおれない代物」(p.49)とか書かれてしまっていた。「高橋史朗氏は、なんと、統一協会の偽装組織である『アジア女性平和連合』や、『東西南北統一運動国民連合』の御用達講師」…「統一協会の『原理』がすべて下敷き」(同上)…。原理しぐさ。「率直にいって、高橋氏の議論は、まともな論争に値する内容とはいいがたい」(p.199)…。高橋史朗氏のデムパの「手法は、『祝福と堕落』、『メシアとサタン』などの強烈な二分法を教義として用いている統一協会の『マインド・コントロール』の手法と同じ」(p.201)で「単に統一協会とは知らずに利用されている人物ではなく、明らかに確信をもって統一協会の策動に手を貸している大学教授なのである」(p.216)…。「これほど社会的な批判を浴びている統一協会に、高橋氏は今後とも貢献しつづけるのであろうか。そうであるならば、高橋氏自身の『思想的背景』が社会的に問われる日がくることはそう遠くないといってよかろう」(p.217)…。あっ…(察し)。


引用文献
浅井春夫編(1993)『時代と子どものニーズに応える性教育 統一協会の「新純潔教育」総批判』あゆみ出版

【トンデモ】池田整治『マインドコントロール』

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 池田整治氏によると「戦後の教育、特にGHQの占領政策によって、日本が歴史の連続性を断たれて弱体化されたことは、これまで多くの人々に指摘されてきた」(池田 2009 p.83)らしい…。つまり高橋史朗(八木秀次)氏のような人々がデムパを飛ばしてきたのである。「近い将来の二一世紀中ごろ、日本は近代史において『先進国が情報統治によって半世紀以上にわたりマインドコントロールを受けて継続させられた唯一の成功事例』として、世界の社会学の教科書に掲載されているかも知れない」(同上 p.183)…。えっ。「日本国内にも霊性の高い人はたくさんいるが、そうした人たちはマインドコントロールされた人たちから『トンデモ系の人』という扱いをされる。実は逆なのである」(同上 p.198)…。あっ…(察し)。
 「江戸時代における教育とは、その100パーセントが資質教育、つまり人間教育だった。読者もご存じの『江戸しぐさ』は、まさにその体現だと思う」(池田 2011 p.121)…。「GHQによる日本の占領政策は、将来にわたり二度と日本が米国に刃向かうことがないように、その徹底した弱体化が目的でした。それが『War Guilt Information Program』、戦争贖罪宣伝プログラムです」(池田 2012 p.161)…「1万3000年前にムー大陸が沈む時、高度文明を誇っていた彼らは、最後の王(船井幸雄会長の魂)に率いられて日本に上陸しました」(同上 p.35)…。そっ閉じ。

 

引用文献
池田整治(2009)『マインドコントロール 日本人を騙し続ける支配者の真実』ビジネス社
池田整治(2011)『マインドコントロール2 今そこにある情報汚染』ビジネス社
池田整治(2012)『ついに来たプラズマ・アセンションの時 ムーの末裔たる日本人よ! 縄文・明日香文明の再始動で地球消滅を救え!』ヒカルランド

【トンデモ】名越二荒之助『大東亜戦争を見直そう』

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 高橋史朗氏…ではなく名越二荒之助氏は、次のようなデムパを飛ばしていた。「占領軍によって多数の指導者が追放せられ、言論の自由が封殺されたために」「日本人を洗脳してしまいました」(p.20)…。洗脳しぐさ。「『真珠湾のだまし討ち』という言葉は、ルーズベルトの方に返上しなければならない」(p.29)…「ルーズベルトは晩年に至って、ベルトがルーズ」(p.49)…。ルーズしぐさ。「日本人の中には、『しかし日本軍は南京やマニラで大虐殺をしたではないか』と、極東軍事裁判の受け売りをする人がいます」…「しかし敢えて弁護すれば、中国の場合は便衣隊と称するゲリラ活動が現地人の間で根強く、マニラにおいても市民の抗日ゲリラ戦が活発であったことも、考慮に入れて、情状酌量の余地があるのではないかと思います」(pp.30-31)…。思いません。「極東軍事裁判で、日本の無罪を主張してくれたインドのパール判事」(pp.38-39)…「パール判事の日本無罪論」(p.44)…(ハルノートについて)「インドのパール判事も、『このような最後通牒を出されたら、モナコルクセンブルグのような小国でも、銃をとって立ちあがったであろう』」(p.28)…。パールしぐさ。「大東亜戦争は単純な意味での侵略戦争ではありませんでした」(p.54)…「日本は大東亜戦争によって、敗れたけれど最終的に目的を達成したのであります。こういう点に着目すれば、日本は戦勝国と言える訳であります」(p.59)…。戦勝国しぐさ。「今年は明治百年と言われ、その歴史的意義がいろいろ回想」(p.68)…。明治百年しぐさ。「敗戦によって否定されたものを何でも見直して、力強く日本の立場を打ち出さねばならない」(p.69)…「道徳教育が一応行われるようになりました。しかし戦場にたおれた勇者の話や、忠勇武烈な戦死者の物語には触れません。『期待される人間像』は示されましたが、祖国の防衛は強調されていません」(p.168)…「戦後教育は祖国を敬遠し、忠誠の対象に触れず、戦死者の心も教えず、無国籍人間の大量生産を行いました」(p.170)…「日本は現在高度経済成長を誇り、昭和元禄を自ら謳歌し、他国からはエコノミック・アニマル(経済獣)と揶揄せられております」…「真珠を捨てていつまでも豚のごとく肥え太る」(p.205)…。そっ閉じ。

 

引用文献
名越二荒之助(1968)『大東亜戦争を見直そう』原書房

【トンデモ】清水馨八郎『よみがえれ日本』

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 麻原…ではなく清水馨八郎氏は「大東亜戦争は、人類最後の最終大戦争、ハルマゲドンだったのである」…「世界史上人類解放の三つの革命があったといわれる。それは、『産業革命』と『フランス革命』と『大東亜戦争』である」(清水 p.221)とデムパを飛ばしていた。「小堀教授は『日米戦争目的達成度対比』という論文の中で」「米国の負け、日本の勝ちを実証しておられる。日本は負けて勝っていたのである」(同上 p.223)…。えっ。「日本は負けて勝っていたのだ。昭和天皇の昭和時代とは日本民族が最も活躍した和の国日本が勝った『勝和』時代だったのである」(同上 p.226)…。つまり「勝共」のようなものである。「トインビーの歴史研究によれば、文明や国家の滅亡は」(同上 p.213)…。「文明」とは「文鮮明」のようなものである。「戦後生まれの日本の青少年ほど不幸な星の下に生まれた世代はありません。自分を生んでくれた母なる国日本に自信と誇りをもてないからです」…「この不幸から脱出して、普通の国になるためには」…「何もかも日本が悪いと言う、勝者の一方的東京裁判史観の巧妙な洗脳、虚妄なダマシに目覚めればよいのです」(同上 p.4)…。あっ…(察し)。
 なお、苫米地英人氏は「戦後占領下の日本で、GHQWGIP(War Guilt Information Program)を徹底的に推し進め」(苫米地 p.13)…。そっ閉じ。

 

引用文献
清水馨八郎(1997)『よみがえれ日本 日本再発見 日本の文化と歴史を正しく知ろう 祖国日本に自信と誇りを』日本精神修養会
苫米地英人(2008)『洗脳支配 日本人に富を貢がせるマインドコントロールのすべて』ビジネス社