櫻井義秀氏は、統一教会が韓国の「朴正煕政権のもとで反共運動をおこなう尖兵、フロント団体として庇護を受けながら成長し」…「政権の庇護を受けて一定程度勢力を拡張して日本にやってきた。そこで岸信介や笹川良一といった人物との関係も利用しつつ、自民党政権や清和会などの中に深く沈潜してきた」(p.50)と述べている。 いわばまさに真の保守は文が鮮明に統一されているのであります。
島薗進氏は、統一教会が「1960年代から70年代にかけて、勝共連合、原理研究会、世界平和教授アカデミーなどという組織を通してその影響力を示し、学者やマスコミが批判的な言及をするのを委縮させ、警察が取り締まりにくい体制を築いていったことが推測される」(p.165)としている。また、筑波大学に研究員(文部技官)として就職しちゃった島薗進氏は、「当時の筑波大学副学長であり、やがて学長となった物理学者の福田信之は世界平和教授アカデミーの有力メンバーであり」…「人文系の組織に所属していた私のような者にも、自由な言論を恐れるような雰囲気が感じられた」(pp.165-166)…。そっ閉じ。