【書評のようなもの】畑田重夫・山科三郎編『国際勝共連合 その「理論」と危険なねらい』

 美しい国エバ国家日本は「戦争犯罪人が公職につき、公然と政・財界で活躍しているなどの政治的後進性がきわだっています」(p.3)。「保守反動勢力を側面から大きく支援しているものに国際勝共連合という政治的集団があります」(p.4)。
 非常にしつこい「国際勝共連合は、米・日・韓核軍事一体化がすすむ過程で、特に韓国の朴正煕・KCIAおよび日本の官憲のひ護と支援のもと、反共デマ宣伝・反共思想の普及や反共謀略的言動などを通じ、民主的大衆団体、革新自治体および革新政党への組織的干渉や妨害・攪乱工作などに狂奔しています。日本の民主主義を守り、発展させるうえで、国際勝共連合の存在とその活動は黙視することができないものとなっています」(p.5)。できない理由を考えるのではなく!
 勝共連合=統一協会の「学者グループへの浸透は、1974年につくられた『世界平和教授アカデミー』が拠点になっておこなわれています」(p.32)。「この『統一協会』にとりこまれた反共学者の会は、財界首脳や自衛隊の旧幹部とともに、米・日・韓一体の軍備増強を論じ」…「これらの朴政権や自民党内閣の御用評論家とみなされている人たちが、『文芸春秋』や『正論』『週刊文春』『週刊新潮』などをよりどころにして、右派ジャーナリズムを形成しているのです」(p.33)。とんでもねぇ話だなぁこれぇ!?

 

引用文献
畑田重夫・山科三郎編(1979)『国際勝共連合 その「理論」と危険なねらい』学習の友社