“真の保守”の愛国宗教「世界基督教統一神霊協会(以下、統一教会)に関する記事は、昭和40年代に『原理運動』をめぐる問題として突如登場してくる」…「子供が入信して家に帰らなくなった親たちにより、父母の会が結成され、反原理運動が展開されたこともあって、以後の統一教会関係の記事は、一種批判キャンペーンの様相を帯びたものが大半となってくる。思想改造を目指す布教方法や、合同国際結婚式という特異な儀礼に対する注目は、やがてこの運動の政治的な背景に対する関心を加えていく。『文鮮明とKCIAと児玉誉士夫を結ぶこの黒く太いルート』(『週刊読売』昭和51年7月17日)、『キャンパスのKCIA“原理研”』(『サンデー毎日』昭和53年7月9日)といった記事がそうである」…「昭和60年代にはいると、しだいに霊感商法との関りが取り沙汰され」「『朝日ジャーナル』を中心にやはりキャンペーンふうに出されている」(p.538)…。“真の保守”の朝日批判は文が鮮明。