【トンデモ】山本七平しぐさ

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 「知識人」(鮮明な雑誌『知識』に登場する人)の山本七平氏は「中曽根氏が推し進めている『教育改革』のブレーン(相談役)の一人である」(p.287)。「このような人(ちかごろ似たような人がほかにも大勢マスコミを賑わしている)が気のきいた『知識人』として歓迎されている間に、日本の国が取り返しのつかない方へ持って行かれてしまうことを恐れる」…「ファシズムは、似而非学者・文化人の言論の横行に支えられてやって来る」(p.5)。『日本人とユダヤ人』(トンデモ本)は、文が鮮明に統一された「新手の、国粋主義軍国主義へのすすめ」(p.14)。「一冊の冒頭からしてすでに日本人の多数に当てはまらない『日本人』論とは、いったい何であろうか。本書を少しでもほめたことのある学者・文化人は、もうこれだけでみずからの不明を恥じるべきである」(p.17)。「この本は『フィクション』ではなく『評論』として世間に通用し、『学者』までが引用している」…「この本は、作り話の上に成り立っている」…「本書の学術的価値はゼロどころかマイナス」(p.23)。「七平氏は、同じ本の中でさえ平気で相反することを言えるのだから、別の本ともなれば、どんなことを言っていても、驚く方がおかしいのかも知れない」(p.47)。「日本人は『九十日』つまり三ヵ月ごとの季節の移り変わり(四季)に合わせて生活の仕方を変えるから、世界でもまれな忙しい民族なのだそうで」…「ビバルディ(ヴィヴァルディ)の『四季』はどこの国の作品だったかしらん」(p.48)…。「七平さんが講師に招かれる『勝共連合」(p.82)。「『ルシファー』を『反逆天使・魔王・サタン』」…「こんな解釈を今でもヘブル語のイザヤ書に当てはめるのは、七平さんと、それから七平さんが応援している『統一協会』、『勝共連合』の経典『原理講論』だけである」(p.105)…。そっ閉じ。

 

引用文献
浅見定雄 (1986)『にせユダヤ人と日本人』朝日新聞社