【トンデモ】「勅語朗読、文科副大臣『問題ない』 『教育基本法に反しない限り』」

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 朝日新聞(2017年4月7日)によると「義家弘介文部科学副大臣は7日の衆院内閣委員会で、幼稚園など教育現場の毎日の朝礼で子どもたちが教育勅語を朗読することについて『教育基本法に反しない限りは問題のない行為であろうと思います』と答弁した」…。これが“ヤンキー脳”の実例です。
 かつて「左翼的主張を繰り返してきた義家弘介」(八木 pp.32-33)は、転向して「反左翼」になり、日本会議国会議員懇談会神道政治連盟国会議員懇談会、親学推進議員連盟などに入信しちゃった。
 右派教団も「反左翼」でまとまっている。「『日本を守る会』は『元号法制化実現国民会議』や『日本を守る国民会議』に先だって1974年4月に結成された。その前年6月には、伊勢神宮神社本庁生長の家等の反共右派教団と懇談会が開催され、そこに集まった教団が結成母体となっている」「背景にあったのは、1972年末の総選挙で共産党が一挙に14議席から39議席に躍進したことに対し、こうした教団が危機感を抱いた」(成澤 p.89)ことである。
 日本会議事務総長の椛島有三氏は「平成18年施行の教育基本法改正において、第一次安倍内閣の国会演説で総理大臣より『我が国と郷土を愛する心』が発表されたことは日本の教育改革の大きな一歩でありました」…「『日本会議』結成のルーツは『日本を守る会』にあります」(椛島 p.42)云々と述べている。
 「この闇のような世に一隅を照らす幼稚園が大阪に存在します。淀川区の塚本幼稚園と住之江区の南港さくら幼稚園では、年長組の園児に『教育勅語』を暗唱させているのです」「教育の荒廃が叫ばれておる中で、幼児期から祖国愛・公共心・道徳心を育てる『教育勅語の精神』が伝えられています。十二の項目は皆大切な徳目であります」(お代理様 p.51)…。

 

引用文献
八木秀次(2006)『公教育再生 「正常化」のために国民が知っておくべきこと』PHP研究所
成澤宗男(2015)「『日本会議』のルーツと国家神道 価値同質性強要の戦後的変容に見る神道勢力の陥穽」山口二郎想田和弘他『「開戦前夜」のファシズムに抗して』かもがわ出版
椛島有三(2013)「宗教こそ日本・世界を救う 人類に指導原理のお導きを」『崇教真光』2013年12月号 L・H陽光出版
お代理様(2006)「霊火と燃えよ!難波魂」『崇教真光』2006年11月号 L・H陽光出版