【トンデモ】八木秀次『憲法改正がなぜ必要か』

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 八木秀次氏(カタツムリ)は「いわゆる左翼は、自分たちはマルクス・レーニン主義だとはっきり看板を掲げているからわかりやすいのですが、一方、ロックはノー・マークです。場合によっては自由主義者に分類されて、保守派の人にも信奉者は多い」(p.60)とし、「ロックの社会契約説を援用した国家解体運動にも注意を喚起しておきたい」(p.61)という。「自虐的な歴史教育や人権教育、平和教育ジェンダー・フリーや過激な性教育などの背景にマルクス・レーニン主義やその亜流があることは一般にも知られるようになり」(同上)…。えっ。「一般」とは…。そして高橋史朗氏…じゃない、えっと、八木秀次氏(Y染色体)は、GHQが「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」で「情報操作などによって日本人を洗脳して、戦争への嫌悪感と贖罪意識を植えつけようとした」(p.86)とか言い始める。さらに憲法13条や憲法24条の「『個人の尊重』『個人の尊厳』とは何なのか。社会契約説の発想からすれば、『アトム(atom)的存在としての個人』ということになる」(p.167)…「そのような発想を推し進めれば、家族や会社や地域の一員であるということを否定的に考えるようになります」(p.168)などとデムパを飛ばす。「日本国憲法が示している理念の通りにしていると日本国は終わってしまう」「壊れてしまうのです」(p.190)。「いま、日本には小児病患者があふれているように思われてなりません」(p.189)…。厨二病乙。


引用文献
八木秀次(2013)『憲法改正がなぜ必要か 「革命」を続ける日本国憲法の正体』PHPパブリッシング