【トンデモ】やぎ

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 未来人・ジョン・タイター八木秀次氏は「一部の人たちの理性のみに基づく発想でもって世の中を変えていこうとする考え方を、政治学の方面では『設計主義』と呼んでいます」(八木 2004 p.13)という。Y染色体理論を唱える設計主義の八木秀次氏は「仮に子どもたちが嫌がったとしても、過去の文化遺産を正確に継承させる必要があります。あえていえば、多少無理やりにでも、しっかりと教え込む必要があるのです」(同上 p.26)としてデムパを無理やり教えようする。そのデムパの中でも神武天皇Y染色体は絶対的である。「たとえ天皇陛下のご意向であったとしても、女系を認めるわけにはいかない。皇位の男系継承はその時々の天皇陛下のご意向を超えた問題だからです」(小堀・八木・櫻井 p.50)とのこと。
 しかし「社会主義の失敗からわかるように、観念の世界だけで作り上げたものは、実際に行ってみると想定外の不具合が次々に起こります」「そのような観念に依拠する発想を『設計主義』と呼んでいるのですが、設計主義は必ず失敗します」(同上 p.149)という。設計主義の八木秀次氏は必ず失敗しちゃう。右翼の人は「八木は『皇統を生物学で説明した』」(竹田・八木 p.44)と批判し、ある会議で「私の顔を見るなり、『あいつとは同席したくない』と言って帰った人もいました」(同上)…。竹田恒泰氏が「Y染色体で説明した八木さんの議論は、もちろん科学的には正しい」(同上 p.45)とか言ってるのは気のせい…。
 カタツムリ・八木秀次氏は次のように述べている。西尾幹二氏について「西尾氏は元々、皇室に関心のない人です。尊崇の念もほとんどない。むしろそれを誇ってさえいた」(同上 p.151)。保守系言論人が「近隣諸国や左翼を攻撃するのと同じような口調で皇室を罵倒、中傷、誹謗し始めています。インターネットなどではそれが顕著です」(同上 p.152)。「『WiLL』は創刊当初から、加瀬英明さん(外交評論家)の皇太子殿下批判などを展開してきた雑誌です。花田紀凱編集長は、『週刊文春』(文藝春秋)編集長時代、両陛下の批判を繰り広げ、結果として皇后陛下失語症に追い込んだ人です」(同上 p.186)。八木秀次氏を含め保守系言論人がやってるのは、不敬しぐさ。
 純潔キャンディー八木秀次氏は、女子高生を観察し「まるで『ズベ公』のようなだらしない格好で街を歩き回り、電車の中で大股を開いて、周りの目も気にしないで大きな声で話している少女が溢れている。世界中の男性の憧れでもあった『大和撫子』は何処へ行ってしまったのか」(八木 2001 p.96)と嘆く。ロリコンしぐさ。そして脳科学(疑似科学)者・澤口俊之氏のトンデモ本を引用し「子どもたちのあの野蛮な姿は脳が未発達ゆえのものと考えれば納得もいく」(同上 p.97)などと述べちゃう。さらに「国家として家族を尊重する具体的な政策をとるべく、例えば『家族尊重基本法』といったものなどを早急に制定する」、「憲法には家族尊重条項を入れて家族の価値を保護するような措置をとることも有効な手段」(同上 p.170)などと言い出し、家庭連合しぐさをする。現行憲法の24条と13条の「個人の尊重原理のために我が国の家族は現在、危殆に瀕している」(同上)らしい…。他にも「今、再興すべきは親子の絆」(同上 p.153)とか「『ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム』が完成され」「日本人が自発的に先の大戦に関して罪悪感にさいなまれる」(同上 p.54)とか、WGIPしぐさを「日本人を洗脳」(八木 2007 p.80)するものだと言っちゃってたり、なんか高橋史朗氏みたい…。あっ…(察し)。

 

引用文献
八木秀次(2004)『国家再生の哲学モラロジー研究所
小堀桂一郎八木秀次櫻井よしこ(2006)『「女系天皇論」の大罪』PHP研究所
竹田恒泰八木秀次(2008)『皇統保守』PHP研究所
八木秀次(2001)『誰が教育を滅ぼしたか 学校、家族を蝕む怪しき思想』PHP研究所
八木秀次(2007)『日本を愛する者が自覚すべきこと』PHPファクトリーパブリッシング