【トンデモ】渡部昇一

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 ファッショ・モンスター・渡部ぱみゅぱみゅ(不幸の疑似科学)は「『人権』が本来尊重される枠を超えてモンスター化」(稲田他 p.188)しちゃうという。また、「子どもを育てなかった人、子育てを放棄した人は、一生懸命に育てた人よりは寂しく死ぬべきである」(渡部 1998 p.70)と述べ、アベ氏を批判…。「男が働いて、女が子供を育てるというのが自然的状況」(渡部 2003 p.268)で「父親の権威を母親がないがしろにするという状況はおかしい」(同上 p.269)と嘆く。そして、夫婦別姓は「戦後の憲法が産み出した核家族すらも爆破しようとする、いわば核爆発」(同上 p.281)、「『共参法』は『共産法』だ、と揶揄されているように、日本国破滅法」(同上 p.189)、「ジェンダー・フリーとか共参法といった革命思想に対抗して、出産・子育て・幸せな老後といった、古きよき日本の伝統の回復を急ぐべき」(同上 p.195)などとデムパを飛ばす。さらに「『武士道』を準・教科書とすれば」「子供たちは、世界に誇る日本の武士の子孫として矜持を回復するから、学級崩壊など瞬時になくな」(渡部・中川 p.38)るとか「憲法第九条の改正、および陸・海・空軍の建軍は」「日本人の倫理・道徳性の精神を守る機能がある」(同上 p.47)…と壊れてしまう。さらに「左翼は完全に負けたにもかかわらず社会のあら探しをして」「中流が減っている、二極化しているなどと不安を煽っている」(渡部・日下 p.48)、「派遣社員が契約はまだ三ヵ月ほど残っていたにもかかわらず、ボーナスをもらった二日後に辞めた」「人間関係がきちんと築けている正社員にはない、派遣社員ならではの下流の発想」(同上 p.57)などと、へんな説教を始めちゃう。

 

引用文献
稲田朋美八木秀次渡部昇一(2008)『日本を弑する人々 国を危うくする偽善者を名指しで糾す』PHP研究所
渡部昇一(1998)『日本人の気概 誇りある生き方を取り戻せ』PHP研究所
渡部昇一(2003)『国を愛するための現代知識』徳間書店
渡部昇一中川八洋(2003)『教育を救う 保守の哲学』徳間書店
渡部昇一日下公人(2006)「二極化社会も悪くない 『金持ちは悪』という発想を捨てよう 風流な上流と下流こそが新たな日本文化を生み出す」『Voice』2006年3月号 PHP研究所