【トンデモ】「親学」にじむ憲法観

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 朝日新聞(2016年6月17日)が「親学」を取り上げちゃったので適当に抜粋。「『親としての学び』や『親学』という呼び名で、子育てについて学ばせる動きが広がっている」。「その根拠になったのが、第1次安倍政権の2006年12月に改正された教育基本法だ」。「改正教育基本法成立の数日後にできた『親学推進協会』(富山県)も、独自に親学を広めた」。「協会が認定した『親学アドバイザー』は1300人以上いる」。同協会長は高橋史朗氏。「高橋氏は現在、日本会議の運動方針作りに関わる政策委員を務める」。「高橋氏は著書『家庭教育の再生』の中で、『母性本能の遺伝子がスイッチ・オンになっていない大人が増えている』」などというデムパを飛ばした。そして、デムパに感染した椛島有三氏は「07年6月の日本会議福岡の総会で『「親学」は男女共同参画に対する対案の意味を持つ。ジェンダーフリーに対する保守の側の回答であり対策であります』」などと意味不明な供述をする。だが、高橋氏は「日本会議と親学をつなげるのは的外れだ」という。…的外れな椛島有三氏の憂鬱は続く。「高橋氏は朝日新聞の取材に『私が唱える親学は日本会議とは関係ない。日本会議の方針への働きかけもしていない』としている」…。また「高橋氏は最新刊『「日本を解体する」戦争プロパガンダの現在』で」「憲法24条は『GHQから押しつけられた』」ぁぁあqあwせdrftgyふじこlp~で「『美しい日本人の心』を支えてきたのが」、「『家族の絆』であった」として「親学」の必要性を訴えちゃう…。
 「親学」が面白いのは、疑似科学の「ゲーム脳」や「脳内汚染」を取り入れて科学的だと言い張ったり、江戸しぐさを伝統にしちゃったり、サムシング・グレートも出しちゃうところにある。前述の「遺伝子のスイッチ」云々は、サムシング・グレートを唱えた村上和雄氏のデムパ。そして「親学」は専業主婦フェチだけど、それって高橋氏が批判する「戦後」だったりする(専業主婦比率が高いのは1975年頃)。高橋氏の最新トンデモ本では、『タヴィストック洗脳研究所』や『新版300人委員会』を引用し、GHQの洗脳(WGIP)で失われた「家族の絆」を取り戻すために親学を推進とか、キバヤシが「オレにだって……わからないことぐらい…ある…」と言うレベル。ちなみにオウム真理教の機関紙『ヴァジラヤーナ・サッチャ』第6号(1995年1月)にも「300人委員会」が登場。オウム真理教は、高橋史朗氏のように「洗脳されているのはむしろ日本社会の側であり、オウムは真理を明らかにすることによって、その洗脳を解こうとしている」(大田 p.263)という妄想してた。

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 引用文献
大田俊寛(2011)『オウム真理教の精神史 ロマン主義全体主義原理主義』春秋社