【トンデモ】名越二荒之助『大東亜戦争を見直そう』

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 高橋史朗氏…ではなく名越二荒之助氏は、次のようなデムパを飛ばしていた。「占領軍によって多数の指導者が追放せられ、言論の自由が封殺されたために」「日本人を洗脳してしまいました」(p.20)…。洗脳しぐさ。「『真珠湾のだまし討ち』という言葉は、ルーズベルトの方に返上しなければならない」(p.29)…「ルーズベルトは晩年に至って、ベルトがルーズ」(p.49)…。ルーズしぐさ。「日本人の中には、『しかし日本軍は南京やマニラで大虐殺をしたではないか』と、極東軍事裁判の受け売りをする人がいます」…「しかし敢えて弁護すれば、中国の場合は便衣隊と称するゲリラ活動が現地人の間で根強く、マニラにおいても市民の抗日ゲリラ戦が活発であったことも、考慮に入れて、情状酌量の余地があるのではないかと思います」(pp.30-31)…。思いません。「極東軍事裁判で、日本の無罪を主張してくれたインドのパール判事」(pp.38-39)…「パール判事の日本無罪論」(p.44)…(ハルノートについて)「インドのパール判事も、『このような最後通牒を出されたら、モナコルクセンブルグのような小国でも、銃をとって立ちあがったであろう』」(p.28)…。パールしぐさ。「大東亜戦争は単純な意味での侵略戦争ではありませんでした」(p.54)…「日本は大東亜戦争によって、敗れたけれど最終的に目的を達成したのであります。こういう点に着目すれば、日本は戦勝国と言える訳であります」(p.59)…。戦勝国しぐさ。「今年は明治百年と言われ、その歴史的意義がいろいろ回想」(p.68)…。明治百年しぐさ。「敗戦によって否定されたものを何でも見直して、力強く日本の立場を打ち出さねばならない」(p.69)…「道徳教育が一応行われるようになりました。しかし戦場にたおれた勇者の話や、忠勇武烈な戦死者の物語には触れません。『期待される人間像』は示されましたが、祖国の防衛は強調されていません」(p.168)…「戦後教育は祖国を敬遠し、忠誠の対象に触れず、戦死者の心も教えず、無国籍人間の大量生産を行いました」(p.170)…「日本は現在高度経済成長を誇り、昭和元禄を自ら謳歌し、他国からはエコノミック・アニマル(経済獣)と揶揄せられております」…「真珠を捨てていつまでも豚のごとく肥え太る」(p.205)…。そっ閉じ。

 

引用文献
名越二荒之助(1968)『大東亜戦争を見直そう』原書房