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【トンデモ】渡部昇一・梶田叡一・岡田幹彦・八木秀次『日本再生と道徳教育』

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 渡部昇一氏は「これからの道徳教育をどう再建するかといえば、その基本になるのは教育勅語の復活だと思います」(渡部・八木他 p.27)…「道徳教育をどのように再建するかというと、私は『教育勅語』の徳目にあるような、あるいは間接的にそれに沿ったような『いい話』を、子供たちに聞かせるところから始めるべきではないかと思います」(同上 p.33)とデムパを飛ばしている。徳目の一つが“トカゲのしっぽ切りしぐさ”。 ( ;∀;)イイハナシダナー。
 八木秀次氏は「専門は憲法学」(同上 p.143)…。えっ。「今、第二次安倍内閣教育再生を進めようとしています。この『教育再生』という言葉ですが、私の認識では、私がつくった言葉です」(同上 p.144)…。えっ。「念頭に置いたのは、1980年代の初めごろのアメリカです。そのころのアメリカは、レーガン政権の時代です」(同上 p.145)。くらいやがれ! 霊丸ーーーーッ!! 「レーガン大統領がみずから語った言葉として、有名なものが二つあり」「一つは『教室に聖書と祈りを復活させる』です」(同上 p.149)…。「道徳教育を行うにあたっては、よく『価値の押しつけはよくない』という反対意見が聞かれます。しかし、よい価値は押しつけなければなりません」(同上 p.157)…。“よい価値”とは、親学、江戸しぐさサムシング・グレート。「日本のすぐ近くにも、よその国に行って人の悪口を言い回るような国があります」(同上 p.160)と妄想する八木秀次氏は、籠池泰典氏と同じなのに「籠池氏は愛国と言えば何でも許されると考えているフシがあった。『なんちゃって保守』とひとくくりにされたくない」(毎日新聞 2017年3月15日 東京朝刊)とか言って“トカゲのしっぽ切りしぐさ”。( ;∀;)イイハナシダナー。
 統一協会は「戦後教育の基本は、日本国憲法教育基本法であったが、ともに個人主義の考え方に立ち、宗教的基盤のない、利己的個人主義を広げた」(世界平和教授アカデミー p.224)のであり、「教育荒廃の最大原因は、戦後の自由放任の雰囲気や家族関係の希薄化によって秩序感覚が崩れたことである」(山口 p.1)と高橋史朗氏のようなデムパを飛ばしている。「日本の国は核家族になってしまった。日本では、核家族を『新しい時代の、新しい生き方だ』と評価しているが、実は『壊れた家庭』なのである」…「核家族で育った子には檻で育ったサルとよく似た現象が現れる」(久徳 p.70)とのことだけど日本の核家族率は1920年には54%なので、当時もう壊れまくりで名越二荒之助氏(1923年生まれ)とか久徳重盛氏(1924年生まれ)とかが出てきちゃった。「少年A自身が自己流の変な神を立てていたが、それは彼にある普遍的な『宗教心』が適正な宗教教育によって適正に育まれなかったことを明らかにしている」(杉原 p.175)のであれば、変なサムシング・グレートを信じてる高橋史朗氏って…。
 以下、産経新聞…じゃない世界日報を置いておこう。壺しぐさ。

 

世界日報 1985年11月14日
 「最近いささか気になることは、日本人の勤労に対する意識の変化だ。働かないことを喜ぶ風潮、働くことを厭う風潮である」…「日本人の伝統的な家族主義は、働くことを喜びに創造してきた精神世界を持っている」…。和民しぐさ。

世界日報 1986年6月14日
 「日本人は悪いことをしてきた。戦争犯罪人を祖先に持っている。そういったことを教科書は教えているわけで、国に対する誇り、尊厳というものを否定する思想で彩られているのだ」…「今の教育基本法には、国家に対する忠誠心や、親に対する孝行だとかの概念が欠落している。そういったところから、教科書の内容についての問題もでてくる」…「『日本を守る国民会議』が編さんした『新編日本史』は、日本の文化に対して畏敬と愛惜の念がもてるように配慮された教科書である」…「われわれは失われた祖国への正しい精神を取り戻さなければならない」…。取り戻ししぐさ。

世界日報 1986年7月14日
 「『新編日本史』は、事実にもとづき、正確な自国の歴史と文化に対して青少年が愛情と誇りをもつことができるようにと配慮されて編さんされたものだった」…。代替的事実しぐさ。

世界日報 1986年9月14日
 「中曽根首相は『戦後政治の総決算』をスローガンにかかげて東京裁判史観や左翼勢力によってもたらされた精神の荒廃から日本人を立ち直らせることを念願としていた」…。中曽根しぐさ。

 

引用文献
渡部昇一八木秀次他(2014)『日本再生と道徳教育』モラロジー研究所
世界平和教授アカデミー(2000)「新しい道徳教育への提言」上寺久雄監・山口彦之編『「新しい道徳教育」への提言 「人格教育」をどう進めるか』世界平和教授アカデミー
山口彦之(2000)「まえがき」上寺久雄監・山口彦之編『「新しい道徳教育」への提言 「人格教育」をどう進めるか』世界平和教授アカデミー
久徳重盛(2000)「文明病としての人間崩壊」上寺久雄監・山口彦之編『「新しい道徳教育」への提言 「人格教育」をどう進めるか』世界平和教授アカデミー
杉原誠四郎(2000)「日本における政教分離の現状と宗教教育」上寺久雄監・山口彦之編『「新しい道徳教育」への提言 「人格教育」をどう進めるか』世界平和教授アカデミー