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【トンデモ】渡部昇一『決定版 日本人論 日本人だけがもつ「強み」とは何か?』

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 「昭和52年、不登校や非行、引きこもりなどの情緒障害児を、厳しいヨット訓練で治療しようとの目的で」(p.25)例の戸塚ヨットスクールが開校し、「多くの子どもたちの更生に成功した」(同上)らしい。しかし戸塚宏氏は逮捕され、石原慎太郎氏は「『戸塚ヨットスクールを支援する会』を組織し、裁判の行方を見守った。今でも支援の姿勢を崩していない」(p.26)。「入所後、模範囚だった彼は、何度も刑期を短くするチャンスがあった。しかし、彼はそれを拒否した。なぜならば、刑期短縮を受け入れることは、『申し訳ありませんでした。反省しています』ということでもある」(同上)。「東京裁判にも同じことがいえる」…「裁判されるようなことをした覚えはなかったはずなのだ」(p.27)…。大日本帝国戸塚ヨットスクールのようなものだ。「現在の日本は『植民地以下』の状況にあるのではないかと思うときさえある」(p.16)という渡部昇一氏は「左翼というものは、自分の国である日本をいかに悪いものであったと言いたいのか、あきれるばかりである」(p.32)と妄想する。「とてつもない悪の天才であるジャン・ジャック・ルソー」(p.35)、「ルソー的な思想は延々と生き残っているのである。それはコミンテルン思想と同質」(p.36)、「神武天皇以来のY遺伝子」(p.58)、「日本の皇室では」「神武天皇の遺伝子が連綿と継続している。そのことがヨーロッパの王家にはない日本のアイデンティティーであり、世界に類を見ない日本の強みであり、力なのである」(p.67)とかデムパ飛ばしすぎ。

 

引用文献
渡部昇一(2016)『決定版 日本人論 日本人だけがもつ「強み」とは何か?』扶桑社