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【トンデモ】高橋史朗『日本が二度と立ち上がれないようにアメリカが占領期に行ったこと』

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 高橋史朗氏のトンデモ本『日本が二度と立ち上がれないようにアメリカが占領期に行ったこと』のデムパも酷い。高橋史朗氏によると「戦後の日本人は占領政策によってはめ込まれた『義眼』によって、『日本の心』を喪失し、日本の文化、歴史、伝統に対する自信を失ってしま」(p.295)ったのであり「その義眼をなしているものが『ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム』であ」(p.17)るという。「しかし、アメリカに責任を転嫁して反米を唱えることは愚かなこと」(p.295)らしい…。アメリカに配慮しぐさ。そして「家庭でも学校でも会社でも、かつての日本には見られなかったような事件が多発し」「その源にGHQの占領政策の影響がある」(p.13)とのこと…。“会社でも”ってワタミかな。もちろん「多発」は誤りで「戦前・戦中(1926~45年)の殺人事件の人口10万人当たりの発生件数は1.25~4.14件で、2014年の0.83件より高い」(毎日新聞 2016年1月25日 東京夕刊)。
 高橋史朗氏は次のようにデムパを飛ばしまくる。「私がアメリカ留学を終えて日本に帰ってくると、ソニーの名誉会長・井深大さんから講演を頼まれました。井深さんが突然電話をしてこられて『先生の論文を「Voice」という雑誌で読みました。ソニーの幹部を集めるので話をしてくれないでしょうか』といわれたのです」…。井深しぐさ。「占領政策に端を発した男女平等教育の成果ははっきり出て」「近年、草食系男子が増えたというのも、その一つの成果」(p.171)…。草食しぐさ。そういえば牟田口廉也氏が「日本人は草食動物である」と言っていた気がする(気のせい)。
 「占領軍によってはめ込まれた『義眼』が今日の日本にどういう影響を与えているか」(p.174)について高橋史朗氏は「子供の『脳内汚染』が起こっているという現状」(同上)を指摘し、学級崩壊を例に挙げ、「『新型学級崩壊』の背景には、軽度発達障害が増えたこと、モンスターペアレントが増えてきたこと」(p.175)があるという。「平成24年、親学推進議員連盟を立ち上げて」「勉強会のときに『新型学級崩壊』の映像を見てもらったところ」「議員連盟の会長であり自民党総裁であった安倍さんが『これは休憩時間ですか』と聞かれました」(p.176)…。これは休憩時間ですかしぐさ。「アメリカでは」「不登校は親の教育怠慢だと明確に示されてい」(p.180)るとか、「イギリスでは『子育て命令法』を制定し」「子供が更生して登校できるまで最長で1年間、親の講習を義務づけ」(p.181)ているとか、「日本では不登校は親の責任ではないのです。そこに問題点がある」(同上)とか言い出し、米英に「義眼」をはめ込まれ、無理矢理登校させるしぐさ。さらに「非行と発達障害の関係」(p.182)に言及し、ある更生施設を視察して「9割が発達障害の二次障害で、昔の非行少年とはだいぶ様相が違う」(同上)とか書いているけど、その根拠は示されていない…。決めつけしぐさ。
 「1980年代に男女雇用機会均等法ができ」「保育所に子供を預けて働いたほうが得という損得勘定が生まれてきた」「時代の必然であったかもしれませんが、今は明らかに行き過ぎた状態」(p.214)…。行き過ぎた保育所しぐさ。「結婚は大変だ、子育ては大変だというマイナスイメージが強調されているために未婚化・晩婚化が進み、結果として少子化という現象が生まれている」(p.221)…。マイナスイメージしぐさ。「今後は『育児と介護は社会にやってもらう』という丸投げの社会ではなく、日本型福祉社会への転換が求められている」(p.233)…。日本型福祉社会しぐさ。「客観的データによって『朝ご飯を食べれば食べるほど学力が高い』ということも証明されています」(p.235)…。疑似相関しぐさ。「親学推進協会では、日本財団から1億円以上の助成をいただいて約1500名の『親学アドバイザー』を育成」(p.243)…。日本財団助成しぐさ。大阪の「家庭教育支援条例」で親学が批判されたとき、「抗議は私のところにも寄せられました」「長谷川三千子先生から『感情的に反発しているのだから、弁明しないほうがいい』とアドバイスをいただきました」(p.258)…。三千子しぐさ。「親学推進議連の活動が1年半ストップしている最大の原因は発達障害問題の批判を政治家が恐れているからです。しかし、誤解を正すことを政治家に求めることには無理があると気づきました」(p.262)…。無理に気づきしぐさ。「第一次安倍政権下の教育再生会議の親学提言に対して、毎日新聞が」「厳しく批判したことで、一つ目のパンドラの箱が開いてしまいました。さらに大阪維新の会の騒動で発達障害と関連した誤解という第二のパンドラの箱も開いてしまい」(同上)…。パンドラの箱しぐさ。「秦郁彦という人が」(p.270)…。秦郁彦氏の扱いが酷いしぐさ(秦郁彦氏は『陰謀史観』で高橋史朗氏を批判しぐさ)。「東中野修道さん」(p.272)…。東中野修道さんしぐさ。
 アメリカに逝っているとき「朝から晩まで資料と格闘しました。食事はラーメンと椎茸と乾燥わかめだけ。人にまったく会わなくなったので、無精ひげも生え」…「実は、戦後50年たったとき、一度ひげをさっぱり剃ってしまったことがあります。もともとはひげはなかったのだから、『こんなものは取ってつけたものだ。このひげ面は本来の自分ではない』と思ったのです」(p.283)…。あっ…(察し)。

 

引用文献
高橋史朗(2014)『日本が二度と立ち上がれないようにアメリカが占領期に行ったこと』致知出版社