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【トンデモ】ももち『女子の集まる憲法おしゃべりカフェ』

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 Berryz工房百地章…いや、えっと、日本会議のももち監修の『女子の集まる憲法おしゃべりカフェ』(トンデモ本)は、改憲マニアの異常性を示すものであり、これは護憲派を増やす意図があると思われ。この本を出しちゃった明成社の編集部は、今の日本は「無差別殺人など悲惨な事件も多発しています。青少年の犯罪率も増加し、一番信頼すべき家族同士の殺人まで起こっています」(百地 2015 p.63)と述べている。でも、「統計を見れば、戦前・戦中(1926~45年)の殺人事件の人口10万人当たりの発生件数は1.25~4.14件で、2014年の0.83件より高い」(毎日新聞 2016年1月25日 東京夕刊)…。戦前・戦中ってダメで今のほうがいいじゃん。小林節氏も「親族間殺人は明治憲法下の戦前の方が多かった」(「嘘だらけ・櫻井よしこ憲法論」『月刊日本』2016年4月号)とツッコミを入れている。また、「自分の権利ばかり主張するクレーマーが増えた背景には、『個人主義』を謳った憲法に原因がある」(百地 2014 p.12)、「憲法の『個人の尊重』の部分を学校などで過剰に美化して教える教師などがいる」(同上 p.13)、「最近は『個人の尊重』が『親も社会も関係ない!自分のために生きろ!』という解釈になったようで、それを聞いた子供が大人になって常識はずれのクレームを平気な顔で言いつのるようになる、それが現代だと思う」(同上 pp.13-14)とのこと…。えっ。菅野完氏の『日本会議の研究』に出版停止を求めるクレーマー椛島有三氏は、行き過ぎた「個人の尊重」が生み出したのか…。
 日本会議の妄想は止まらない。「言ってみればクレーマーは個人の幸福を最優先に追求する『個人主義』が作り上げたエゴイスト(利己主義者)」(同上 p.16)、「そもそも日本には『個人主義』という概念は馴染みがなかった、『個人主義』というのは、もともと西欧の考え方」(同上 pp.16-17)、「そもそも日本人は西欧とは違い」「『農耕民族』です。『農耕民族』にとって個人の能力はあまり関係ありません」「協調性が一番大事とされてきました」(同上 p.17)、「そんな日本人が、戦後『個人主義』を謳った憲法を押し付けられ、『個人のやりたいことを最優先することこそ新しい生き方であり、素晴らしいのだ!』と学校でも教えられるようになりました」(同上 pp.17-18)、「常識はずれのクレーマーや自分勝手なことばかり言う人の意見が多く聞かれて、真面目にこつこつ生きている人の意見が反映されない世の中は本当の意味で平等な国ではない」、「真面目にこつこつ生きている人が尊重される世の中にするためにも、行き過ぎた『個人の尊重』は考え直したほうがいい」(同上 p.18)…。それはあなたの感想ですよね。なんかそういうデータあるんですか? 「今の憲法は『家族』よりも『個人』のほうが重いのです。だから憲法学者によっては憲法24条は『近代家族を崩壊させる要素を含んでいる』と述べるくらいです」、「こんな憲法だと家族が崩壊しているのも頷ける」(同上 p.30)…。これ、新保守主義の政策(社会保障を減らし家族の役割・負担を増やす)を推進したいってこと。実際には、家族を「尊重・保護」することにはならないよ。
 さて、自分勝手なことばかり言う高橋史朗氏によると「21世紀のキーワードは『絆』という言葉」、「家族も地域も国も、あらゆるところで絆を作っていくことが求められてい」(高橋 p.58)るとのこと。「日本人が元来持っていた親子の絆、地域の絆、祖先との絆、皇室との絆、それらを私たちがどう回復していけばよいのか」(同上 pp.87-88)が問われているらしい。高橋氏は、「江戸しぐさ」を評価し、「なぜ江戸時代の日本の子どもたちが世界一礼儀正しかったかといえば、それは家庭や地域が一体となって江戸仕草というものを教えてきたからです」(同上 p.73)という。しかしながら、「江戸仕草があって素晴らしかったといっても仕方がない。今仕草を作っていくしかない」(同上 p.88)として、「今しぐさ」の必要性を説く。NPO法人江戸しぐさ」によると「現代版『江戸しぐさ』。それが『今しぐさ』」とのこと…。はぁ、もうやだ。
 ちなみに谷口雅春氏は「戦後の民主改革への敵対」(日隈 p.125)の立場に立っていた。1952年の「8月号の『生長の家』に、谷口は『日本再建の道を拓くもの』と題する論文を発表した。このなかで谷口は、戦後の民主化というのはアメリカの日本弱体化政策」(同上 p.126)だとしてる…。そう、彼らは戦後否定を…強いられているんだ! 憲法については「諸悪の根源は、利己主義を基本的人権と定めた日本国憲法」(同上 p.137)という設定になってる。ついでに利己主義の田母神俊雄氏を置いておこう。田母神氏によると教育勅語には「『親孝行をしよう』『夫婦仲良くしよう』『兄弟仲良くしよう』など、人としてまっとうなことが明記されている」、「もう一度『教育勅語』を復活させてほしいと強く願っている」(田母神 p.74)、「利己主義な人が多くなっている現在、道徳教育で『徳育』を教えなければ、日本人の幸せは取り戻せない」(同上 p.75)とのこと。夫婦仲良く、ねぇ…。はぁ。なお、椛島有三氏は教育基本法「改正」の議論で「通知表から『愛国心』という評価項目が削除されてしまうならば、愛国心教育それ自体をしなくてもよいということになってしまう」、「日教組や一部マスコミの意図」で「愛国心を評価の対象から外すことによって、愛国心教育を形骸化させ」(椛島 p.24)られちゃったという。もちろん、クレーマーの椛島氏や自分勝手な高橋氏の愛国心は0点。田母神氏は-10点。ももちは改憲マニアの異常性を告発してるから90点あげる。

 

 今日、電車乗ってたら、前に日本会議の人が二人乗ってきた。
 なんか一人がデカイ声で「貴様は~~~!!だから2ちゃんねるで馬鹿にされるというのだ~~~!!この~~~!」ともう片方の首を絞めました。絞められた方は「ぐええぇーー!日教組日教組!!」と十字を切っていた。割と絞められているらしく、顔がドンドンピンクになっていった。
 渋谷でもう一人、仲間らしい奴が乗り込んできてその二人に声をかけた。
「お!高橋史朗さんと八木秀次さん!奇遇ですね!」
「おお!そういう君は****(聞き取れず。何かモモっぽい名前)ではないか!皇居に向かって敬礼!」
「敬礼!出た!敬礼出た!得意技!敬礼出た!敬礼!これ!敬礼出たよ~~!」
 俺は限界だと思った。

 


引用文献
百地章監修(2014)『女子の集まる憲法おしゃべりカフェ』明成社
百地章監修(2015)『まんが 女子の集まる憲法おしゃべりカフェ』明成社
高橋史朗(2011)「『自分づくり』から始める日本再生」『君たちが、日本のためにできること 大学生に伝えたい祖国との絆』明成社
日隈威徳 (1985)『宗教と共産主義新日本出版社
田母神俊雄(2009)『田母神流 ブレない生き方』主婦と生活社
椛島有三・江崎道朗(2006)『戦後教育を歪めたGHQ主導の教育基本法 国会議論の焦点「国を愛する心」「宗教的情操」「教育に対する国の責任」を問う』明成社