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【トンデモ】『「親学」の教科書』『親学アドバイザーの手引き』

 『「親学」の教科書』と『親学アドバイザーの手引き』は、言うまでもなくトンデモ本である。これはひどい。まず、『「親学」の教科書』では、岡田尊司氏の『脳内汚染』(トンデモ本)を引用し、「ゲームやインターネット依存と発達障害の関係」(p.14)なるものに言及し、「ゲームにのめり込みすぎると、脳波がおかしくなるとか、バーチャルな世界と現実との区別をつけることができなくなるなどの意見も少なからずある」(p.14)と述べている…。それなんてエロゲ? また、親学は、地域社会を重視しており、「地域の行事には、家族ぐるみで積極的に参加することが望ましい」(p.33)らしい。そして、「地域のつながりが深まっていくと、地域を愛する心が生まれます。ふるさとを大切にし、地域の伝統を守る営みは、愛国心の基礎ともなる」(p.33)、「家族を愛する心は、地域を愛する心につながり、やがては国を愛する心をはぐくむ」(p.102)と主張している。でも、親学が謳う「愛国」は、「売国」の意味だと思われ。なお、異性との交際について「親が把握し、子どもと事前に話しあっておく必要があ」(p.75)るとし、「テレビやゲームの内容も、親がチェックをしましょう」(p.84)とのこと。親学では、二次元の異性との交際も親が監視する…。僕は、神山満月ちゃん
 次に『親学アドバイザーの手引き』によれば、「親学アドバイザー」(そういう資格があるらしい)は、「親学の実践者」(p.8)で、「親学を多くの人に伝達する役割が与えられてい」(p.8)るという。そして、「特に脳科学の研究成果は、親学にとって大切な理論的根拠にな」(p.15)るのであり、「親学アドバイザーは常に新しい科学的知識を求める姿勢をもち、科学的な根拠にもとづいた親学を伝えていかなければなりません」(pp.15-16)としている。で、「親学アドバイザーのための参考図書」の「子どもの発達・脳科学関連」(pp.74-75)を見てみると…『ゲーム脳の恐怖』(トンデモ本)。あっ…(察し)。
 親学を覗くとき、親学を覗いているのだ。

 

引用文献
PHP親学研究会編(2007)『「親学」の教科書―親が育つ子どもが育つ』PHP研究所
PHP親学研究会編(2007)『親学アドバイザーの手引き』PHP研究所