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【トンデモ】戸塚宏『静岡刑務所の三悪人』

 体罰マニア(戸塚宏氏)に体罰を加えると「人権派」に転向するようである。
 『静岡刑務所の三悪人』(トンデモ本)で戸塚氏は次のように述べている。「文化的で最低限の生活を送ることは、憲法にきちんと書いてあることですが、刑務所の中ではまったく無視されています。人権などなくて当たり前という意識なのです」「刑務官は威張り散らすことばかりに情熱を燃やして、人権意識など端から持ち合わせていない。勉強不足なんです」(p.48)、「人権という概念をしっかり勉強してもらいたいものです」(p.49)、「刑務官の何が問題かというと、まず一番は、民主主義がわかっていないということにつきます。当然のことながら、人権思想なんてありません」(p.101)、「日本で最も人権が侵されているところ、それが刑務所です」「刑務所は奴隷制度と同じです」(p.183)、「刑務官は、自由とは何かも知らない。権利も何か知らない。平等とは、尊敬とは、良心とは、というのも知らない」(p.186)…。そして、「いじめをこよなく愛する男が所長になってしまった」(p.83)ため、集会で出されるお菓子の量が減らされてしまったという。「所長は囚人をいじめたいだけ。人がいい思いをするのが我慢ならない。これがその所長の本性、強迫性人格障害の人間がやることです」(pp.84-85)、「建前は矯正教育ということですが、やってることは圧政です」(p.87)…。さらに法務省からやってきた役人に対し、戸塚氏は「『所長は人格障害である。ウソだと思うなら調べてみろ、簡単にわかる』と口頭で言った」(p.96)…。はぁ。「刑務所からの脱走はやろうと思えばできます」「割と簡単に脱獄できるはずです」(p.115)…。えっ。
 しかしながら、その一方で戸塚氏は、いじめをこよなく愛している。「いじめとは、弱い子の弱点を突き、その進歩を促す大切なトレーニングなのです」「いじめられると、怒り、悲しみ、不安、といった不快感が生じますが、その不快感が子どもを行動にかりたて、いじめられっ子を進歩させます」「いじめられた側は、いじめた側よりもずっと大きな利益を得る」「いじめられるのは、『嫌なこと』ではあっても、『ありがたいこと』なのです。弱点を克服させるのがいじめの目的ですから、『いじめをなくせ』というのはとんでもない話です」(p.173)などと主張している。そして、「戦後民主主義などというあやふやな理念を捨て、先生や父親の『力』を素直に認め、子どもに対する毅然とした態度を取り戻せばよいのです。先生の体罰の権利も復活させます」(p.175)…。「『強いというのは正しい』という厳然たる法則があります。力というのは正義なのです」「弱いやつはだめなんです」(p.182)というのなら、刑務官の「力」も素直に認めましょう。

 

引用文献
戸塚宏(2006)『静岡刑務所の三悪人』飛鳥新社