【トンデモ】鮮明しぐさ(これは岸ぴょんGJだね)

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 “真の保守”の愛国宗教「世界基督教統一神霊協会(以下、統一教会)に関する記事は、昭和40年代に『原理運動』をめぐる問題として突如登場してくる」…「子供が入信して家に帰らなくなった親たちにより、父母の会が結成され、反原理運動が展開されたこともあって、以後の統一教会関係の記事は、一種批判キャンペーンの様相を帯びたものが大半となってくる。思想改造を目指す布教方法や、合同国際結婚式という特異な儀礼に対する注目は、やがてこの運動の政治的な背景に対する関心を加えていく。『文鮮明KCIA児玉誉士夫を結ぶこの黒く太いルート』(『週刊読売』昭和51年7月17日)、『キャンパスのKCIA原理研”』(『サンデー毎日』昭和53年7月9日)といった記事がそうである」…「昭和60年代にはいると、しだいに霊感商法との関りが取り沙汰され」「『朝日ジャーナル』を中心にやはりキャンペーンふうに出されている」(p.538)…。“真の保守”の朝日批判は文が鮮明。

 

引用文献
井上順孝対馬路人・西山茂・孝本貢・中牧弘允編(1990)『新宗教事典』弘文堂

【書評のようなもの】鳥越皓之・金子勇編『現場から創る社会学理論』

 文が鮮明な“真の保守”と関わる「カルトとは、信者や一般市民の人権を侵害し、社会規範を無視した活動によって社会問題化する団体を指す」(p.35)。「カルトは、社会通念や法律を無視した行為をなす一方で、自分たちの利害のためには訴訟を乱発する。勝ち負けはともかく、長期の消耗戦で批判者の金と時間を消費させ、気力を萎えさせるのがカルト側の目的」(p.36)…。
 「信教の自由、宗教的マイノリティを名のることで批判を封殺しようというカルト団体が少なくない」(p.42)が、これは“逝き過ぎた神主義”である。「元統一教会信者と弁護士たちが20年近くの時間をかけて判例として定着させた信教の自由とは、宗教を自律的に選択する自由であり、それは正体を隠した勧誘や本人の弱みを突いたり不安を煽ったりする威迫的手段から守られなければならない、というものである」(p.44)。一方、カルトを守るのが“真の保守”の原理なのである。

 

引用文献
櫻井義秀(2017)「カルト問題と宗教社会学」鳥越皓之・金子勇編『現場から創る社会学理論』ミネルヴァ書房

【トンデモ】渡部昇一「苦しいときほど日本人が輝くのはなぜか」(『歴史通』2011年9月号)

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 八木禿次の頭が輝くのはなぜか。「いったい日本人はなぜかくも立派なのかと外国人に説明を求められても、これはどうにも答えようがない。『日本人だから』としか言いようがないのである」(p.34)。“定説”です。そうだからです。いいですか。それは渡部昇一の勝手なんですよ。
 「日本人には昔から『われわれは一つの家族である』という民族観があるのではないか」(p.35)。世界平和統一家庭連合のことですね、わかります。「日本人という一体感を持った社会」(同上)…。すごい一体感を感じる。今までにない何か熱い一体感を。「だとすれば、何か起きたときに一家のため、一族のために犠牲になるというのは自然な発想である。村や会社を救うために一身を捧げる」(同上)…。これが“和民内定”の実例です。
 「先祖代々の地で一生を終わることの多い日本人には、同胞に『笑われたくない』という思いが強い」…「共同体という空間的な連帯感だけではない。日本人の行動原理はご先祖という時間軸にも支配されている」(p.36)…。“原理”…。あっ…(察し)。
 エバ国家「日本の場合は同胞が見ている、ご先祖様が見ているというもっと生々しい感覚によって行動を律する。だから末端の兵隊や庶民までが人として恥ずかしくない行動をとろうとするのである」(p.37)…。そっ閉じ。

 

引用文献
渡部昇一(2011)「苦しいときほど日本人が輝くのはなぜか」『歴史通』2011年9月号 ワック

【書評のようなもの】安田浩一・倉橋耕平『歪む社会 歴史修正主義の台頭と虚妄の愛国に抗う』

 安田浩一氏は、「時代を問わず、右翼は十分に排他的で差別的です。70年代の右翼の言葉をそのままネットの5ちゃんねるに転載しても、十分に通用するということです」(p.20)と指摘。これはネット上に名越二荒之助(ネット名越)が沸いたようなものだ。
 倉橋耕平氏は、「保守系論壇誌を読む年齢層は高い。なおかつ、ある種の保守サロンのなかの内輪話で回っていた。それを外に持ちだしたのが、小林よしのりだと僕は考えています」(p.39)と述べている。キバヤシよしのりは、名越らのデムパを漫画にて拡散しちゃった。また、倉橋氏は、「WGIPによる洗脳がまだ解けていないという説は、右派によくもちいられている陰謀論です」(p.125)と指摘。エバ国家「日本会議高橋史朗が推奨する『親学』」(p.150)。キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
 麻原…いや、高橋史朗氏によると「WGIPの原点はタヴィストック研究所にある…と伝えられよ」とのこと。

 

引用文献
安田浩一・倉橋耕平(2019)『歪む社会 歴史修正主義の台頭と虚妄の愛国に抗う』論創社

【トンデモ】史朗のようなもの

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 「1991年10月、仏陀の生まれ変わりであるといっていた麻原教祖が、突然、『私はキリストである』と宣言」(p.13)。これが“主体変容”の実例です。高橋史朗師と同様に「オウム真理教の思想の根底には、根深い反共主義があり」…「もともと麻原教祖は、世界をうごかしているのは『フリーメーソン』だと主張し」…「『フリーメーソン』をユダヤ人の秘密結社だとして、それが『共産主義』という仮面をかぶって世界を支配しようとしていた、という」(p.14)…。あっ…(察し)。
 「1992年5月に、長野県松本市で土地売買をめぐって、住民がオウムを提訴した裁判で、オウム側は、住人の反対運動を“共産主義による攻撃”とみてい」(p.15)た。「反共主義との関係で注目されることは、オウム真理教の政治進出の問題」(同上)。「政教分離の原則を破って、政教一体の活動がおこなわれるとき、その政治と宗教を癒着させる一つの契機が反共主義」…「先輩格は創価学会であり、また統一協会」(p.17)…。そっ閉じ。

 

引用文献
日隈威徳(1995)「宗教を看板にした反共・反社会的集団」 新日本出版社編集部『オウム「ハルマゲドン」の末路 理性と人間性への反逆』新日本出版社

【トンデモ】高橋偽史朗「『WGIP』のモデルと後遺症」(産経新聞)

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 世界日報…ではなく産経新聞(2018年8月29日)で高橋史朗氏がWGIPしぐさ。「日本の名誉と信頼を損ねる『反日日本人』がわが国には、なぜこんなに多いのか」…。日本の名誉と信頼を損ねる“高橋らの集団”が「反日日本人」なんですね、わかります。
 高橋史朗氏の「日本人に罪の意識を植え付けた『ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(WGIP)』」という設定は、オウム真理教にそっくり。麻原…いや、高橋史朗氏によると「『本性に根差す軍国主義』という日本国民の伝統精神に対する誤解がWGIPにつながった」らしく、「戦後73年を経た今日、『軍国主義』とは明確に区別すべきわが国本来の国民精神を取り戻」すべきなのだという。「本来の国民精神」は、“超越神力”のようなものである。
 ちょっとマハーポーシャ行ってくる(*゚ー゚)ノシ

【トンデモ】高橋偽史朗『WGIPと「歴史戦」』(タヴィストック研究所)

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 プルシャを落としそうな高橋偽史朗氏によると「歴史研究者から教育実践・研究者に転身したわが人生に大きな転機をもたらしたのは、平成24年4月に『親学推進議員連盟』が設立された直後に、『親の愛情不足が原因で発達障害になる』というトンデモ学説を『親学』が説いているという誤報・誤解が一気に広がり、後退を余儀なくされたことにあった」(p.2)…。えっ。
 親泣かせの原理運動で“親が苦”の偽史朗は、鮮明なビデオ『性教育過激派のねらい』に出演した件は人生の転機にはならなかったらしい。「『史朗という名前は歴史を明らかにしてほしいという私の切なる願いから名づけたものだ』と涙ながらに語った父」(p.16)。うぅ~、目からメッコールが…( ;∀;)
 「対日包囲網の壁を突破して日本が国際的孤立を脱却するためには、その根底にある日本人に対する不信感、偏見、誤解を払拭する必要がある」(pp.54-55)のであれば、“高橋らの集団”を黙らせる必要があるだろう。「日本人は関係を重視する生き方を尊重してきた」(p.64)という偽史朗は、統一協会との関係を重視した「神側」であり、エバ国家日本をとりもろそうとしている。
 空中浮揚しそうな偽史朗が関野道夫氏に“シロウ文書”を渡したところ、「月刊誌『正論』2015年5月号に」「関野氏による論文が発表され、驚いた。しかも基本的なミスが目立った点も気になった」(p.82)…「誰にでもこうした間違いはある」…「むしろ問題なのは」「『ついに発掘』というようにセンセーショナルに扱うマスコミ界の」(p.83)…。えっ。産経新聞(世界日報)はマスコミ界なのか…。「東中野修道教授も『南京大虐殺』に関する第一次史料に丹念にあたる地道な研究調査」(p.84)…。東中野しぐさ。
 主体変容してキバヤシになった偽史朗。「占領軍によって戦後の日本人に植え付けられた『義眼』の原点は何かという疑問である。結論から言えば、その原点は」「タヴィストック研究所にあったことが判明したのである」(p.106)!! な、なんだってー!!
 俺はもう限界だと思った。

 

引用文献
高橋史朗(2018)『WGIPと「歴史戦」 「日本人の道徳」を取り戻す』モラロジー研究所