【トンデモ】鮮明なサムシング・グレート

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 「政治学者・中川八洋氏(筑波大学教授)は、その著書『国が亡びる』(徳間書店)」(p.92)…。「遺伝子研究の権威、村上和雄氏(筑波大学教授)は」…「サムシング・グレート(偉大な何者か)」(p.101)…。「『真の家庭主義』の提唱者であり、世界的に『真の家庭運動』を主導されている文鮮明師」(p.111)…。あっ…(察し)。
 また、入江通雅氏は次のような鮮明なデムパを飛ばしていた。「今、日本社会は荒廃している」…「戦後50年経って、いわゆる戦後教育の“成果”が出て来ているからだろう」…「何よりも、倫理・道徳教育の欠如からか、人間として高度の精神的境地に達している人(昔は時々いたが)など、昨今ではほとんど見られなくなった」(p.3)…「戦前の日本では、伝統的美風として、概して父親の子に対する威厳(教育権)と母親の子に対する愛育とが両々相俟って、また小中学校の基本的道徳倫理の教育にも援けられて、おおむね健全な家庭、健全な社会人が育っていた」(pp.5-6)…「日本の現状はどうか。戦後左翼や主要メディアの積年の努力が実って、真に憂うべき『家庭崩壊』が、今やここかしこで、国家、民族として放置できない程度まで進行しつつある」(p.7)…。そっ閉じ。

 

引用文献
入江通雅・渡辺久義・菊谷清一・中山潔編(1999)『「真の家庭主義」の提唱―日本再生への処方』光言社 発行:東西南北統一運動国民連合

【トンデモ】ケント・ギルバート『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』

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 フィリップ・K・ギルバート『高い橋の男』…ではなくケント・ギルバート儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』によると「『公』よりも家族愛を上に置く価値観を突き詰めていくと、結果的に『公』よりも『私』を重んじることに向かいます」(p.25)とのこと。高橋史朗氏(すごいよ!!シロウさん)たちの親学は「公」的に迷惑だから止めようね。「最近の研究では、DNAを解析してみたところ、日本人、中国人、韓国人のDNAには、大きな違いがあることが判明したそうです」(p.6)。えっ。「『対等』という概念が存在しない、儒教思想の呪い」(p.65)の教育勅語の精神が日本人のDNAとして伊藤哲夫氏(ネトウテツオ)の心に残っているんです、それが定説です。それは伊藤哲夫の勝手なんですよ。「有名な『焚書坑儒』」(p.21)といえば、壺橋史朗氏はビデオ『性教育過激派のねらい』に出演し、性教育の副読本を焚書しぐさ。ちなみに擬似脳科学者・澤口俊之氏の指導教員は、世界平和教授アカデミー・久保田競氏。「根が正直で性善説を好む日本人は」「謀略にはからきし弱いのです」…「政治家や活動家の背後に誰が控えているのか、しっかりチェックしたいところです」(p.36)。
 「自らの非をなかなか認めようとはしません。それどころか、批判を受けると逆上したり、責任を転嫁したりする言動に出ます」(p.56)。非常にしつこい中においてですね、あのー、非常に何回も何回も熱心に言ってこられる中にあってですね、たとえ私が自費で学校を作ったとしても高橋史朗小学校になんかしないですよ(する)。
 「戦後、GHQによる『ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(WGIP)』によって自虐史観を植え付けられたマインドコントロール状態から、そろそろ目覚めてもいい頃です」(p.204)という“目覚めちゃった(入信しちゃった)”設定は「自意識過剰な選民思想であり、永遠に治らない『中二病』」(p.64)で「邪気眼」系。「っぐわ!…くそ!…また髭が伸びやがった…」「っふ…WGIPに洗脳された者には分からんだろう…」「うっ…こんな時にまで…非常にしつこい中においてですね」と言って教室を飛び出した高橋史朗氏は、「上位の都合ですべてが決まる、上位の者の地位安泰のためなら歴史改竄も認められる論理。このような儒教思考」(p.101)なんですね、分かります。「山口敬之氏」(p.99)とか「青山繁晴さん」(p.130)とかは見なかったことに…。
 「日本人には高い道徳規範である『利他』の精神があります」(p.149)としつつ「最近の日本でも、『公』に対する意識は薄れてきているように思われます。これは」「GHQによる日本人洗脳工作『WGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)』」…「このWGIPの悪影響が、大半の日本人の心の底流にあると感じます」(p.146)。なにこのポスト・オウムのへんないきものは…。「『誠実』『冷静』『寛容』という日本人の美徳」…「あまり偉そうに振る舞ってしまうと、日本人らしくないだけでなく、みっともないものです」(p.158)…。みっともない「保守系と目される人物」(p.170)たちは「『反日勢力』が、放送局をはじめとする日本のメディアを内部からコントロールしている疑いが濃厚なのです」(p.183)と濃厚なデムパを放っている。「多くの在日外国人やスパイが紛れ込んでいると噂されるテレビ局や新聞」(p.205)とか妄想が激しすぎる。「有権者は、誰が自分たちの安全や生活を守ってくれるのかを、しっかりと見極めることです」(p.190)とのことなので、ポスト・オウムのへんないきものたちに注意。
 史朗を覗くとき、史朗を覗いているのだ。

 

引用文献
ケント・ギルバート(2017)『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』講談社

【トンデモ】アインシュタインの予言しぐさ

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 「救世主――これは麻原彰晃尊師のことを指していると思われてならない。次の詩を読めば、ますますその確信が強まってくるのを感じる」(p.20)…。確証バイアスしぐさ。「世紀末の人類救済の使命を担う救世主は、この日本から登場する――」…アインシュタイン「博士は、こう語った」…「世界の文化は、アジアに始まってアジアに還る。それはアジアの高峰、日本に立ち戻らねばならない」「我々は神に感謝する。我々に日本という尊い国をつくってくれたことを……」(同上)。あっ…察したらポア

 

引用文献
麻原彰晃監修(1992)『理想社会 9』オウム出版

【トンデモ】親学のようなもの(壺学)

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 「本当の意味での親になる教育が、今どこでもなされていない」(p.105)という小林博英氏。久保田競氏は「小林先生は、親になる教育が大事だとおっしゃいましたが、大脳生理学からいうと」「幼児教育が非常に大事」(p.132)だという。そして、空花圭一氏は次のようなデムパを飛ばしていた。「教育基本法には、何か欠落しているものがある」…「『勇気』とか、『愛国心』『伝統を尊重する』という言葉」…「教育基本法にそういう言葉を入れる必要がある」…「今の日本の教育目標に欠けているものとして、国防教育」…「国旗、国歌の教育が行われることが少ない」…「いわば国籍不明の教育」…「道徳教育が欠落しています」(p.133)…「昔の日本の教育の中では、親になる知恵を幼時から、親や地域社会の風習の中で教えていた」…「今日、核家族化した家庭や、都市化傾向の社会では、そういう親になるための教育が家庭でもコミュニティでも欠けていると思います」(p.134)…。高橋史朗氏は彼らの“誘いを断り、明確に一線を画している”らしい…(でも壺ビデオに出ちゃう)。

 

引用文献
世界平和教授アカデミー編(1980)『情報化時代の新しい教育 人間と社会の可能性を追求する』教育出版センター

【トンデモ】八木秀次「宗教的な規範力が落ちているということだ」(世界日報)

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 八木秀次氏(世界日報)によると「パトリック・J・ブキャナン氏(米国の保守派政治評論家)の『超大国の自殺』(2011年)が伝えるのは、キリスト教国米国の死、カトリックの危機、ダイバーシティ(多様性)カルトなど。つまり、キリスト教の力がどんどん落ちていっている。宗教的な規範力が落ちているということだ」(pp.42-43)…。八木壺次氏の宗教的なデムパは、文が鮮明に統一されているということだ。「オバマ大統領はもともと共産主義思想にかぶれていた人だが、米国にはそういう人が一定数存在する。そういう中で、フェミニズムマルクス主義の影響を受けた人たちが結婚、出産、育児などをばかばかしく思うようになってくる」(p.43)…。八木秀次氏は、もともとは八木アンテナだったが、勝共思想にかぶれたカタツムリのY染色体で、ばかばかしく面白ウヨになって狂う。「家庭科と称しながら、家庭を破壊するようなことを教えていた」(pp.46-47)…。家庭連合と称しながら、家庭を破壊…。これが“愛国=霊感商法”の実例です。

 

引用文献
森田清策・早川俊行編(2015)『揺らぐ「結婚」 同性婚の衝撃と日本の未来』世界日報社

【トンデモ】親学推進協会メールマガジン第91号

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 迷惑メール・親学推進協会メールマガジン第91号(2017年8月17日発行)では「会長、高橋史朗の近況報告(お休み)」…。お休みしぐさ。図書紹介で『物語りとしての心理療法-ナラティヴ・セラピィの魅力』を紹介しぐさ。「社会構成主義心理療法の場面ではストーリーを語る人と、話を聞きながら質問やコメントをする人が会話を通して、力を合わせてストーリーを作り上げていくところに特徴を見出すことができます」(木下城康氏)…。この「ストーリー」がデムパ系なんですね、分かります。

【書評のようなもの】藤田庄市『カルト宗教事件の深層』

 2015年、あべぴょん記念宗教の統一教会(統一協会)は、家庭連合に名称変更しぐさをしている。「2015年8月26日に文化庁が『世界平和統一家庭連合』(家庭連合)への名称変更を認証したのである。同教団の公式サイトの『幸せ写真館』には幸せそうな夫婦や家族の写真がこれでもかと出てくる」(p.169)。これは八木秀次氏の“思う壺”である。この名称変更しぐさには、政治家(シモムーラ)が関わっているようだ。「日本の政界に影響力がある宗教団体は創価学会の次が統一教会。日刊紙(筆者注―『世界日報』を指す)を持っているし、海外にもメディアを持っている」(p.171)と統一教会幹部が発言したといわれる。「認証時、文化庁を統轄する文部科学省の大臣は下村博文代議士だった。下村は安倍晋三首相の側近であり」…「その下村氏、世界日報社の月刊誌『ビューポイント』に2012年から約2年半の間に3回にわたり、インタビュー記事に登場している」(pp.171-172)。「下村前文部科学大臣は旧称統一教会(家庭連合)と密接な関係と見てよいだろう」(p.172)。現在、右派「勢力の解明の流れの中で、日本会議は実像が明るみに引き出されてきたが、同会議とも歩を並べてきた国際勝共連合=旧称統一教会(家庭連合)の動きは社会に知られないままである」(p.173)…。
 さて、高橋…ではなくオウム真理教については、「麻原=オウムの土壌は70年代に興起し、80年代に隆盛したオカルトであり、ニューエイジであった」…「超古代史、ピラミッド、ハルマゲドン、終末、神託等々。麻原の言動からしても、彼の原型に登場したものはすべてオカルト雑誌・書籍の定番だった」(p.40)…。「1980年代~90年代前半、社会の風潮がオカルトに親和性があったとはいえ、『ムー』の情報が真実であるとは、作り手の編集者はじめ読者の多数は考えていなかったであろう。ところが少数であれ、情報を真実と思い込む一群が存在したのである」(p.47)…。「オカルト雑誌がオウムの勧誘拡大の窓口、宣伝機関になってい」(p.83)たのであり、オカルト・デムパ系出版社の責任は重い。

 

引用文献
藤田庄市(2017)『カルト宗教事件の深層 「スピリチュアル・アビュース」の論理』春秋社